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狼.陛下の花.嫁の二次創作です
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本誌ネタバレ79話感想
2016年02月29日 (月) | 編集 |
こんばんは。
土曜から風が強くて花粉が飛んで辛いです(>_<)

さてさて、本誌発売から5日が過ぎましたので、そろそろ感想なんかを書いてみようかなと。

あ、でも私の勝手な感想ですのでこれを鵜呑みにせず、気になる方はちゃんと本誌買って下さいね。
SNSではネタバレは基本的に書かないようにしていたので人さまの書いたものを読んでなるほどーと思うばかりでした。

今月号は結局なんなんだろうっていう感じでモヤモヤ感がとてもあるのですが
その中に垣間見える陛下の闇に妄想が止まりません。
でもそれをお話に出来るほど文才がないので誰かその辺書いてほしい・・・

ということで本誌派の方はどうぞ
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日記 色々試行中
2016年02月28日 (日) | 編集 |
スマホ版もテンプレ変えました。重いと開きにくいからあんまりゴテゴテしてない方がいいかなと思ってたのですが、今のも大丈夫そう?
前のはカテゴリとかリンクとかのプラグインが表示されなくて。
なんかこちらにお引っ越ししたばかりで色々試行中ですが落ち着くまですみませんm(__)m
あと、元のブログの設定でフォントが大きかったりするところがあるのですが、なぜか直せなくて・・・すみません。
みづらいところがあると思いますが整理にしばらく時間がかかりそうです。
ピクニック
2016年02月27日 (土) | 編集 |
SNSで白友さんの誕生日プレゼント用に書いたSSです。
リクエストを聞いたらほのぼのピクニックか浩大が主役の話ということでした。
浩大目線で書こうとしたけどなんかうまくまとまらなかったのでこうなりました。

【本物夫婦設定】
【先日書いた「あなたに会いたくて」の後日談】
【でも季節は春になっています】
【私にしてはちょっとだけ大人風味です】



ではどうぞ

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小犬の黎翔さん 16
2016年02月27日 (土) | 編集 |
こんばんは。
久しぶりに小犬の続きです。
ここからSNSには投稿していない分になります。
今回小犬の出番はないかな。
ちょっと短めです。
 
 
 
 
スーパーで買い物をしていると、何やら独り言をつぶやきながら調味料の棚の前で悩んでいる女性がいた。
何気なくそちらを見た夕鈴はそのまま固まってしまった。
 
(すごい・・・美人!)
紅珠もきれいだと思ったけど、どちらかというと可愛さが勝っているが、
この人はなんというか、宝石のようにまぶしい。
 
しばらく見惚れていると目が合ってしまい、にっこりと微笑まれた。
それがまた花がほころぶようで夕鈴は真っ赤になってしまった。
 
「ね、あなた。料理はお得意かしら?」
 
「え?」
 
「私全然作れないんだけど、主人の誕生日に何か手料理を作ってあげたくて。
でもいつもは人任せだったり外食ばっかりなので何を作っていいのか、何を買えばいいのかわからないの。一緒に選んでもらえるかしら?」
 
「あ・・・いいですけど。でも庶民料理しか作らないから、そんなに難しい料理はわかりませんけど・・・」
 
「大丈夫よ!簡単なものでいいの。私だって作ったことがほとんどないから難しいのはかえって困るわ。主人に何か作ってあげたいだけなのよ。
ね、よかったら今から家に来て教えていただけないかしら?」
 
 
いきなりの申し出だったが、きっといいお家の奥様で、普段は料理なんてしないんだろうなと思い、愛する旦那様のために作ってあげたいという可愛い願いに感動して手伝うことにした。
 
その女性(瑠美といった)は大きな子供がいるというので
年はかなり上のようだが見た目は若く、すごくきれいなのにかわいらしくもあり、
まるで“お姉さん”という感じだった。
 
紅珠といる時とはまた違って、早くに母を亡くし、幼いころから小さな弟を抱えて人に甘えることなどなかった夕鈴にとって、年上の女性とこうしているのはまた新鮮で楽しかった。
 
 
 
「出来たわ!」
 
「すごい!すごいわ夕鈴さん。私、本当に今まで何もしたことがなかったから
こんなに作ることが出来てすごく嬉しい♡
夫は喜んでくれるかしら。ああ、帰りが待ち遠しいわぁ」
 
 
すごく嬉しそうに少女のようにハニかみながら言われて、
益々なんてかわいいんだろうと更に見惚れてしまった。
 
「ほんとにありがとう。夕鈴さんってお料理上手ねぇ。
今すぐにでもお嫁にいけるわね」
 
「お・・お嫁って///
結婚どころかそんな相手、いませんよ」
 
「あら、じゃあ好きな人とかは?」
 
「い・・・いません!」
 
「じゃあ気になる人とかはいるでしょう?」
 
「え、・・・いえあの、そういう人は・・・」
 
突如、夕鈴の頭の中に黎翔が浮かんだが、慌ててブンブン頭を振って否定した。
と、その時熱にうなされていた黎翔を思い出し、そういえばと急に心配になった。
 
 
「あの、すみません。私ちょっとこの後用事があるのでこれで失礼します」
 
そう言うと、慌ててアパートに帰っていった。
 
 
「ふうん。好きな人は否定しても、気になる人になってるんじゃない。
黎翔の完全に一方通行ってわけでもないみたいね。うふ、面白いわ。
それにいい子ね。黎翔にはちょっともったいないくらいね」
 
そう言うと極上の微笑みを浮かべた。
 
(続く)
 
 
 
 
前回車の中から夕鈴を見つめていたのはあの方でした。
ということで邪魔が入らず、夕鈴と二人になる機会を狙っていたようです。
夫の誕生日という口実を作って家に呼んで品定めってとこでしょうか。

でも旦那LOVEは本当のようですので、この後は夫婦二人で甘いディナータイムを楽しんだ模様です
瑠霞の名前は黎翔、紅珠から聞いて夕鈴が知っていることは分かっていたので偽名を名乗りました。

本誌LaLa4月号
2016年02月23日 (火) | 編集 |
今日は仕事帰りに一応売ってるかなーと踏んだ本屋さんで4月号をゲット出来ました。
続きがドキドキでしたが、うん、、、どうなんだろうな。という感想です。
詳しくはネタバレになるのでまた後日語りたいなぁと思いますが、今回は、夕鈴がちょっと素直な感じでかわいいなと思いました。
ふぅ。萌えを補充したのでお話でも考えなきゃ。
こんばんは
2016年02月19日 (金) | 編集 |
このブログを作った当初は書庫としてのみの機能で公開する予定がなかったので、公開を制限しておりました。
が、ちょっとSNSサイトでは制約もあるので本格的にブログの方にお引越しをすることにしました。
書けるのは土日くらいしかないので更新は亀並みに遅いですが、何かお話が降りてきたら書いていこうかなと思います。

もうすぐ春コミ。
楽しみでもありますが、ちょっと最近疲れ気味なので朝からは頑張れなそう…

あなたに会いたくて 後編
2016年02月07日 (日) | 編集 |
こんにちは。
昨日のお話の続きです。
続きをどうしようと思いましたが、陛下がベコベコになる話がいいとのことでしたのでその方向でお話を考えました。


すっごく長くなってしまいました。
それでもよければどうぞ。



**********************************


「お妃よ。最近陛下とはどうなんじゃ。ラブラブしてるか?」

「な!何を言ってるんですか、老師。
陛下はここの所忙しくて後宮に戻ってこられない日が続いているんですよ。
お仕事をしっかりしているんですから私のことなんて構う暇はないでしょう。」

「・・・それでいいのかのう。ここは一つ『寂しい』って甘えてみてはどうか?
きっと陛下はお喜びになって後宮にこもりっきりになるぞい」

「ダメですよ!お仕事を放り出してそんなことをするなんて。
大体、世継ぎなんてまだ早いです。」

「お前さん、世継ぎは欲しくないのか?」

「えっ!?そ、それはその・・・とにかく、今はそんな時じゃないんです!」


寂しい気持ちに蓋をするように日中は老師のところに来てお茶をしたり
今まで以上にせわしなく過ごすことにした夕鈴だが、老師に会うとすぐにラブラブするようにとけしかけてくるのはどうにも耐えられない。

かといって紅珠を呼んでお茶をしても壮大な愛の物語について語られてしまうので
それも参ってしまうのだが。それでも表面上はなんでもないフリをして楽しくおしゃべりに花を咲かせるようにした。



「最近、夕鈴の様子はどうか?」

「うん、じっちゃんのところにお菓子作ってもってきてくれたり
氾の嬢ちゃんを呼んだりして結構楽しそうに過ごしてるよ。」

「楽しそう?・・・そうか。」

夕鈴が楽しそうに過ごしていると聞いて安心はしたのだが
もしかして自分に会えなくて寂しく思ってたりするのかなと期待していた分、ちょっと残念に思ってしまった。

「うん?お菓子?浩大、お前は夕鈴の手作りのお菓子を食べたのか?」

「え?食べたけど」

僕は食べてない。前はよく持ってきてくれたのに・・・
本物にしてから誰にも夕鈴を見せたくなくて政務室への出入りを禁止したからこっちに持ってきてくれることもなくなったのか・・・。

自分が後宮に帰れなくなってしまったからなのだが
なんとなく不愉快になり、浩大に小刀を投げつけ引き続き様子を見るよう伝えた。

そうして数日後、李順の目を盗み、夕鈴がいるという立ち入り禁止区域に足を運んでみた。
そこでは老師や浩大と楽しそうにおしゃべりをしている夕鈴がいた。

「お妃ちゃん、これ美味い!この間の菓子もよかったけどこれも美味いよ。」

「そう、よかった!今日は杏子を使ってみたの。この前紅珠からたくさんいただいたから」

また新しい菓子を作ってきたらしい。
それに話の様子では何度か作って食べさせているらしい。
僕は一つも食べてないのに。

なんとなく中に入っていけずに扉の外で様子を伺っていた陛下は続いて衝撃的な言葉を聞いてしまう。


「お妃ちゃん、これ陛下に持って行ってあげないの?
『最近会えなくて寂しかった』とか言って持っていったら喜ぶと思うなぁ」

「な、また変なこと言わないでよ。これは陛下にはあげられないわよ。
それに陛下に会えなくて寂しいなんて、そんなことあるわけないでしょ」


それを聞いた陛下はガツンと頭を叩かれたような感じでフラフラ政務室に戻っていった。

「おや、陛下。お早いお戻りですね。
いなくなったのでまたお妃さまのところへ行ったものだとばかり。
まぁ戻ってきてくれたのはいいことです。
また新たな被害報告が参りました。
またしばらくは後宮に戻ることは出来ないと思ってください」

「・・・構わん。どうせしばらく戻らなくても夕鈴は元気にやっているようだしな」

「・・・陛下?お妃さまと何かありましたか?」

「何もない!」

無表情で仕事に戻る陛下を訝しく思ったが
仕事を優先してくれるなら細かいことは気にしないとばかり李順は仕事を押し付けた。
今回の被害報告はかなり大きなものだったのでまた2週間程度は後宮に戻れないかもしれない。
さすがに今夜は後宮に戻って休んでもらおうかと李順は思っていたのだが
当の本人がそれを拒否し仕事に打ち込んだ。


そんなことは露知らず、夕鈴は自室に戻ってくると深いため息をついていた。

「今まで作ったお菓子、試作段階なのにこんな状態では陛下にあげられるわけないじゃない。
でも老師も浩大も美味しいって言ってくれたからそろそろ本番用に作っても大丈夫かしら。
そろそろお忙しいのも終わるって聞いたから、今夜か明日には戻るようだし。
寂しいなんて一言でも浩大に言っちゃったら陛下に伝わっちゃうかもしれないから
浩大にもそんなこと言えないし。結構カラ元気にしてるのって疲れるのね。」

そんな夕鈴に陛下がまたしばらく戻ってこられないことが伝えられた。
申し訳なさそうに伝える侍女に向かって、「仕方ないわ。お仕事ですから」と
努めて明るく答えた夕鈴だったが、その夜はまた眠れず涙を流すのだった。

こんなに長く離れていたことは本物になってから初めてだったが
いつもなら文や菓子などマメに送ってくれる陛下が今回ばかりは何もなく、
もしかしたら自分は嫌われたのかと益々落ち込んでいった。

一方で陛下も文を書こうと思ったものの、まったく寂しくないと言われた一言でどうしていいかわからなくなり、少しの間を見て後宮に戻ることも出来たが、それもなんとなく出来なくて結果的に何もできないままもうすぐ1か月近くが経とうとしていた。

そんな中、夕鈴が倒れたと連絡が入った。

慌てて後宮に戻ってきた陛下は憔悴しきった夕鈴を見て愕然とした。

(何で・・・元気だったんじゃ)

「浩大、どういうことだ」

「ごめん陛下。ちょっと痩せたかなーと思ってたんだけど
何でもないってお妃ちゃん言ってたし。ここ最近は陛下にあげる菓子を作るから
しばらくは日中は厨房にこもるって俺も顔合わせてなかったんだよね。」

「菓子?」

「うん。なんでも異国の風習でばれんたいんっていうのがあるんだって。
氾の嬢ちゃんから聞いたらしいんだけどさ。大事な人に贈り物をするっていうんで
珍しい果物とかもらってさ、陛下に美味しいお菓子を作るんだって言ってたよ。
初めて作るのもあるからいきなり渡せないし、味見してって言われてさ、結構頑張ってたんだよ。でもやっぱ陛下に会えなくて寂しかったみたい。」

「え・・・」

思いがけない言葉に陛下はびっくりしたと同時に会えなくても自分のことなんてあんまり考えてくれてなかったんだって思って文も送らずいじけてた自分を反省した。

「ごめんね、夕鈴。夜遅くなっても帰ってくればよかったね。」

寝不足から倒れた夕鈴の憔悴しきった寝顔を見て胸が締め付けられ、そっと口づけを落とした。

その時、身じろぎをして夕鈴が目を覚ました。

「・・・陛下?」

「うん」

「お仕事は?しばらく戻れなかったんじゃ」

「今は君の方が大事だよ。夜眠れなかったんだってね。」

「あ・・・すみません。ご迷惑をかけるつもりじゃなかったんです・・・」

そう俯く夕鈴の顎をすくい、また口づけをした。

「僕の方こそ、ごめんね。夕鈴は僕がいなくても元気だって思って
あまり必要とされてないのかって怖くなったんだ」

「私こそ。本物になった途端、いなくて寂しいなんてわがまま言ったらいけないと思って。
ごめんなさい・・・」

「寂しかった?」

「・・・はい。すごく寂しくて。夜目が覚めても陛下が横にいなくて怖くて・・・
でも陛下お忙しいのにそんなこと言うわけにはいかないと思って我慢してたら余計眠れなくなって・・ひっく」

そういうと今まで我慢していたせいか、
久しぶりに陛下の胸にすがって泣いてしまった。
ふとその時、花の香がした夕鈴は「?」と思い、胸元に忍ばせてあった匂い袋に気が付いた。

「これ・・・?」

「ああ、夕鈴が作ってくれたんでしょ。一度後宮に戻ってきたことがあってね。
その時に机にこれがあったから、これがあれば夕鈴に会えなくてもいつでも夕鈴を思い出せるかなと思ってもらっていったんだ」

「じゃあ・・・もしかして夜来てくれたんですか?
私夢だと思って・・・それでこんな夢を見るほど我儘になっちゃったんだって落ち込んで、
だからこんなことじゃ妃として失格だと思ったんです」

「どうして?妻が夫に会えなくて寂しいって当たり前のことでしょ。
それにそんなにも想ってくれてたんだってすごく嬉しいよ」

「陛下・・・」

その夜は抱きしめられたまま朝までぐっすり眠ることが出来て、
翌朝目覚めた時には頭の重さも消えていた。

陛下は相変わらず忙しかったが、どんなに遅くなっても後宮に戻ってきてくれるようになり、内心ハラハラと心配していた侍女たちも安心するようになった。


ただ一人、老師だけが
「だからさっさとラブラブせいって言ったじゃろうが」
と愚痴をこぼしていたらしい。


(終わり)

***********************************************

すごく長くなりました。
バレンタインが近いから甘いお話をと思ったのになぜかすれ違いになってしまいましたが
これがまるねこのクオリティということで・・・

あなたに会いたくて(前)
2016年02月07日 (日) | 編集 |

【本物夫婦設定】




「今日も陛下はお戻りになれないとのことです」

本物夫婦になって数か月。
相変わらず陛下は政務がお忙しく、王宮に泊まりこみの日が続いている。
臨時花嫁の時は掃除をして老師や浩大とおしゃべりして時間をつぶすことも出来たし、
政務室に行って陛下のお顔を見ることが出来たので独りぼっちで過ごすことなんてなかったけど、本物夫婦となってからは政務室にも行かなくなり、1日中誰とも会話をしないで過ごすこともあるなんて本物夫婦になってから初めて気づいたことだった。

「ちょっと・・・寂しい・・・な」

本物のお姫様だったらきっとこんなことは当たり前なんだろう。
でも夕鈴は下町で育ち、町中皆が知り合いという中で育ったので1日中誰とも会話をしないということは経験したことがなかった。

もちろん侍女と言葉を交わすことはあるが、挨拶程度でおしゃべりをするという感じではない。
李順からもらった妃教育のための書物を読んで時間をつぶすことは可能だが、
黙って本を読むだけがこれほど辛いとは思わなかった。

「私って寂しがりだったのかしら?」

紅珠を誘って思い切って相談してみたところ


「お妃さま!決まっておりますわ!陛下がいなくて寂しいのです!
おかわいそうに。陛下がお帰りになったらまっすぐに陛下の胸に飛び込んでいってくださいませ。ああ、会えない時間が二人の気持ちをより一層高めて久しぶりの逢瀬に更に愛が燃え上がるのですわ!こうしてはいられません。すぐに書物にしたためなくては。
お妃さま。今こそお肌のお手入れなどにいそしんでいつでも陛下をお迎え出来るよう準備をぬかりなくしてくださいませ。」

そういってウキウキと帰っていった。

「そ、そりゃ陛下のお顔を見ることが少なくなったのは今までと変わったことだけど
へ、陛下が恋しくて・・・とかそんなんじゃ・・・」

夕鈴はただ誰とも話さなくなったことが気分が落ちている原因だと思っていたので
そんなことないはずと思い、努めて侍女と庭の花を摘んでみたり、
香りの強い花は臨時花嫁の時に作ったように匂い袋を作ってみたりして毎日忙しく過ごしてみることにした。

紅珠の言ったことを思い出したわけではないが、たくさん花を摘んでしまったので
湯殿に入れて花湯にしてみたりもした。

ところが夜になるとよく眠れずに、気が付いたら涙を流している日もあり、
陛下に会えなくて寂しいという気持ちはもう抑えようがなくなっていた。

でも忙しい陛下にそんなことを言って困らせてはいけない。
本物になったことでこんなんじゃ単なる我儘だ。
そう思い、何も考えないように努めた。







「一体、いつになったら仕事が片付くんだ!」

「そうは言いましても、このところ天候不順が続いているために各地方からの被害の報告が後を絶ちません。しばらくは後宮に戻れないと思ってください」

「いい加減、夕鈴不足だぞ!」


陛下は陛下で寂しさを隠すこともせず
相変わらずのぼやきぶりに有能な側近もブチ切れ寸前だった。

(全く!忙しくてたまらないのはあなただけじゃないんですよ!みんな屍一歩手前です)

「相変わらず忙しそうだね。これじゃやっぱり後宮に戻るのは無理っぽいなぁ」

「浩大、邪魔をしないでください。陛下は今あなたの相手をしている暇はないんですよ」

と、誰もいなくなった執務室にやってきた浩大を、余計なことを吹き込んで陛下が抜け出さないようにとさっさと追い返そうとしたがこれ幸いと陛下は浩大を招き入れ、酒を肴に夕鈴の様子を聞き出していた。

「夕鈴がおかしい?」

「うん。なんか夜眠れてないみたいだよ。
昼間はカラ元気にしてるけど、なんか無理してるっぽい気がする。」

その日はかなり深夜になったが一旦仕事に区切りをつけ、後宮に戻ってみた。
夕鈴は眠っていたが、よく見ると涙の跡があり、浩大の言っていたことは本当らしかった。
起こさないようにそっと布団に入るとそのまま夕鈴を抱きしめて眠った。

翌朝、まだ夕鈴が起きる前に陛下は政務に向かわないといけなかったが
机の上にあった匂い袋を夕鈴の代わりに着物に忍ばせ戻っていった。

夕鈴が目覚めた時、いつもと変わりがなかったが、なぜか陛下に抱きしめられていた気がして、寂しさからついに陛下の夢を見るようになってしまったのかなと自己嫌悪に陥った。

(こんなことじゃ、妃として失格だ。本物になった途端わがままになるなんて・・・)

夕鈴はそう思って寂しいなんて感じていないように振る舞うことにしたが
それが自分と陛下の関係を悪化させるなんてこの時は考えていなかった。

(続く)


*********************************************

長くなってしまったので前後編に分けます。
結婚したけど・・・・(誕生日プレゼントに送ったお話)
2016年02月07日 (日) | 編集 |
某素敵絵師様に送ったSSです。
本誌ネタバレを含みますのでコミックス派の方は読まないでください。




ではどうぞ。



内容は、最近の本誌から浮上したプラトニック説を基にしています。


本物夫婦となっても実はまだ結ばれていない場合の
陛下の悩みというか一人で悶々と悩んでいるだけの話です。

私としてはプラトニックで決まりじゃないかと思っています。

理由としては今月号の夕鈴の「精神的な結びつき」という言葉に反応した陛下の
「精神的な ね うん そうだよね」
が決定的かなーと。

そう考えると今までの夕鈴の反応もすべて納得がいきますが。。。
陛下不憫ねと思って書きました。


ではどうぞ



*****************************************************

夕鈴の後宮入りが決まって、正式に妃となった。
僕としてはこれで甘い言葉を囁いても夕鈴に演技だと拒絶されず
伝えられるようになったことは大変喜ばしいことだった。

そう・・・嬉しいし、幸せの絶頂のはずだが・・・
ある1点を除いては・・・

事の起こりは老師が夕鈴に渡した1冊の本。
その名もズバリ「後宮の本気 見せてやるぜ」

中身を見た所、閨での作法などが書いてあり、
丁寧に図解までされているものだった。

夕鈴がそういうことに初心であることは分かっていた。
・・・が、まさかあれほどとは思わなかった。
何しろ、本の内容にショックを受け、下町に帰ると言い出したのだった。

これはまずい。

この状態の夕鈴に手を出せば確実に逃げられる。
やっとのことで手に入れた夕鈴を手放すなんて考えられない。

今にも下町に帰りそうな夕鈴をどうにか宥めるため、つい口から出てしまった。

「僕たちは僕たちらしい夫婦になろう」


・・・あれはまずかったかも。
いや、そうでも言わなきゃ逃げられてた。
結果的に夕鈴は僕に多大なる信頼を寄せることになり、
僕は益々手が出せなくなってしまった。

「あんなこと言わなきゃよかったなー」

何も知らなければ夕鈴だって最初は戸惑ったかもしれないが
いざ事を初めてしまえば徐々に慣れさせていって、体を開いてもらえたはずだ。
夫婦とはこういうものだと教えていけば、
あんなことやこんなことも段階を追って試していけただろう。

そのためにも最初は優しくしてあげよう。回数も2回までに抑えよう。
それから徐々に回数を増やしていって、少し激しくしてみよう。
たまには夕鈴からしてもらえるように少しお酒を飲ませてもいいかもしれない。
思わぬ大胆な夕鈴が見られるかも・・・

そんな壮大な?計画を立てていたのだ。
それが全部台無しに・・・・

あの一言で夕鈴はあの本に書いてあったようなことを僕がするはずがないと信じ切っている。

他人を力で従わせることは出来ても、心から信頼を寄せられることなど無縁だったが、無条件で一番欲しい人からの信頼を得た結果が自分の首を絞めることになろうとは・・・
いや、ある意味無条件ではなく、手を出さないという条件付きなのか。

それにしても正式に妃にしたことで同衾してくれるようになったというのに
あの柔らかい体を感じて愛らしい寝顔を目の前にして我慢とは・・・
一体何の拷問なのか。

毎日そんなことを考えてしまい、今日こそはと思っても何も出来ない自分がふがいなく、仕方なく湯殿で処理する毎日だ。


「陛下?最近お疲れなんじゃありませんか?」

可愛らしく夕鈴が聞いてくれるが
「それは君を抱きたくて毎日我慢してるからなんだ」
なんて言えるわけもなく。

そうして今日も僕は政務に励む。
時間があれば軍部に行って克右を相手に発散させている。

浩大は知ってるだろうが何も言わずニヤニヤしているだけだ。
もちろんそんな時は小刀を投げることも忘れない。

こうして結果的に益々己や克右、浩大を鍛えていくことになる。
李順に至っては

「いいんじゃないですか?
まだ国内外問わずゴタゴタしていますからね。
このような時期に懐妊しても面倒です」

などと言う。
確かに子供はまだ考えていないが、
こうなると、ほんとにイチャイチャ出来るようになった途端、子が出来てしまうという可能性もあるんじゃないか。

それは困る。
というよりとにかく

「夕鈴と早く実質的な夫婦になりたいんだ!」

今日も人知れず奥庭で一人叫ぶ陛下であった。

**************************************
小犬の黎翔さん 15
2016年02月07日 (日) | 編集 |
【現パロとのパラレルワールド設定】
【王宮側の人間は色んな動物に変身出来ます】
【陛下はヘタレです。なんとなく残念です】
【いずれ両想いを目指しますが現在は黎→夕の一方通行です】

こんなものでしょうか・・・



では




黎翔を泊めた(つもりはなかったが疲れて寝てしまったため結果的に泊まることになった)翌朝、夕鈴が目を覚ますと、黎翔は足元のクッションに丸まって寝ていた。

そう、黎翔は布団に潜り込んだものの、
以前にも朝そのまま寝ていて夕鈴に怒って追い出された経緯があったため、熟睡するわけにはいかないと、少し体が温まった頃には布団から出てしばらくは枕元に寝ていた。

ところがこの日はかなり気温が下がったためすぐに体が冷えてしまい、無意識に夕鈴にしがみついてしまい、このままじゃやばいと頑張って布団から出て足元のクッションに移動していた。
当然、夜中にそんなことがあったことは夕鈴は知らなかった。

しかし、起こそうとして、体が熱いことに気付いた。
よく見るとガタガタ震えており、高熱を発していることが明らかな状態だった。


「えっ!?黎翔さん!・・・どうしよう・・・」

この日の気温は氷点下まで下がりかなり深夜は冷え込んでいたが、夕鈴のアパートは隙間風が吹き込み、暖房器具と言えば小さなストーブのみ。
夜中は当然つけていないため、布団から出た黎翔の体はこれ以上にないくらい冷えてしまったのである。

夕鈴が寝てしまったため、黎翔には毛布も湯たんぽも用意することが出来ず、結果的に風邪を引かせてしまったと夕鈴は罪悪感にさいなまれた。

とりあえず自分が寝ていた布団に黎翔を移し、氷水で冷やしたタオルを額に乗せ、ストーブを近くに置いたが、小犬のままの姿で一体どうしたらいいか悩んでしまった。

「動物病院に連れて行っていいのかしら・・・?」

中身は人間だが、今の姿は紛れもなく犬で。
だけど診察していて、もし途中で人間に戻ってしまったら・・・

「あああ、ダメだわ!どうしたらいいかしら」


と、その時、浩大がやってきた。
様子を見ていたらしく、すぐに白陽国から信頼のおける医者を連れてきてくれると言い、また戻っていった。


ほどなく戻ってきた浩大は誰も連れていないように思えたが、


「ほう!お前さんかの?陛下の想い人は」

と、突然足元から声がしたと思ったらそこに1匹の亀がいた。


「わ!亀!」

「あ、これ!急に動くでない。間違って踏まれでもしたら大変じゃ」
そう言うと背の小さなおじいさんの姿に変わった。

「どれどれ。陛下は?」

「あ、布団に寝かせてます。とりあえず熱が高いようなんですが」

「フム。む!これは・・・・大変じゃ!」

「えええっ!」

「何、じっちゃんどうしたんだよ」



「うーむ・・・この病に効くのは一つしかない」

「な、何ですか?」




「・・・・・・・ズバリ!お前さんのチューじゃ!」

「・・・・・・・はっ?」

「いや、ほれ、よくあるじゃろ。眠り姫は王子のチューで長い眠りから覚める。あれの逆バージョンじゃ。ここはひとつ、ラブ注入で治してやれ」

「・・・・・・・・・」

「・・・あのなぁ、じっちゃん。真面目にやってくれよ」

「浩大さん。私やっぱり動物病院に連れていきます!」

「なんじゃい。小僧もちっとは乗ってくれてもいいじゃないか。
つまらんのう」

ゴインと音を立てて夕鈴はついついその老人を殴っていた。


「いい加減にしてください!黎翔さん高熱で苦しんでるんですよ。
こんな小さな体で・・・ううっ」


夕鈴は泣き出してしまったが、
確かに見た目小犬が震えて熱にうなされているには違いないが、
実際は立派な成人男性、しかも筋肉はしっかりついており、とても弱々しく見えない体格の持ち主であるということはすっかり頭から消えていた。


「痛いのう。お前さんずいぶんお転婆じゃな。
ま、そういうところに陛下も惹かれたのかもしれないが。
周りにいないタイプじゃ。

確かに熱は高いが単なる風邪のようじゃ。
大丈夫。わしの特製薬を飲んであったかくしていれば一晩で治るはずじゃ。
お前さんが抱いて寝てやれば更に早く良くなるじゃろう!」

ゴチンという音とともに夕鈴は2発目をお見舞いしていた。



「ちょっと浩大さん!あの人ほんとに大丈夫なんですか?」

「あー・・・人格はちょっとアレだけど、じっちゃんの煎じる薬がよく効くのは間違いないよ」

「あ、そう。それならいいんだけど」

「ところで夕鈴ちゃん、ほんとにどうするのさ。今日の夜は陛下と一緒に寝てあげるの?」

「そんなわけないでしょ!私は床で寝るわよ」

「ダメだよ。そうしたら夕鈴ちゃんが風邪ひいちゃうじゃん。起きたら陛下に怒られる」

「じゃあ・・・動かすのはかわいそうだけど、黎翔さんの泊まっているホテルに連れて行った方がいいわよね」

ホテルのベッドの方が寝心地いいはずだし、ゆっくりしてもらえるでしょと話していると名誉挽回と老人がまた亀に変身しながら言った。

「よし!陛下のためじゃ。ワシの背中に陛下を乗せるがいい。
小犬サイズなら運べるじゃろう」

「ええっ!?」


いや無理だろうと思ったがどうもこの老人は本気らしい。
浩大は笑いをこらえながら亀の甲羅の上に小犬をそっと乗せた。

しかし歩き出したと思ったらヨロヨロモタモタと、玄関まで、いや6畳の部屋の半分まで進むにも5分以上かかって外に出るまでに日が暮れるのではないかと思うほどだった。(そりゃそうだ)

もう耐えられないと浩大は爆笑し、小犬をひょいと抱えた。

その時、黎翔がふと目を開けて

「・・・夕鈴がいい・・・・」

と真っ赤な顔でくたっとしながらポツリと言った。

結局夕鈴が小犬の黎翔を抱いて

浩大が亀の老師を抱えてホテルに向かうことになった。

来るときもそうだったが、老師は元の姿より亀になって浩大に運んでもらった方が早いからということらしい。

克右は白陽国に戻ってしまっているため
そのまま老師と浩大が黎翔に付き添うことになり、夕鈴は一度家に戻ることになった。

クリスマス前の23日から25日まで連続でバイトを入れていたため、26日の今日は土曜だったが店長が休みをくれていた。

何をして過ごすか考えた後、黎翔のために熱があっても食べられそうなものを作って持って行こうと思いつき、買い物に出ることにした。


その様子を少し離れた場所に停めてあった車の中からじっと見つめている人物がいた。


*******************************************

ちょっと長くなりましたが、切り所がなかったので許してください。
今回は風邪を引いてくたっとした小犬と
それを乗せて運ぼうとする老師を書きたかっただけなんです・・・
老師は一応真剣なんですよ。陛下のためだし。

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