< body>
狼.陛下の花.嫁の二次創作です
狩りシリーズ さくらんぼ狩り
2015年11月18日 (水) | 編集 |

友人4人と果物狩りをメインとする狩り部を結成しております。一年の間に色々な狩りをしているので、それをもとにお話を作りました。



「さくらんぼ狩り?」

「うん。この時期にたくさんなっていてね、僕も小さい頃にやってみたことがあるんだけど、北に行ってからはそういうこともなくなってすっかり忘れてたんだ。
せっかくだから夕鈴にも食べさせたいなーと思って」

「行きたいです!じゃあ早速皆さんで・・って、あっ!」

「いいのですよ。行ってらしてください。
政務を誰もしないでおくことは出来ませんからね。
私はいつものごとく留守番をしてます。」

「あ、あの!ちゃんと李順さんにもお土産持って来ますから」

「別にいいのですよ。無理やり気を使っていただかなくても。」

(いえ・・・その顔はいいって顔じゃありません。李順さん!)

以前下町の肉のお祭りにお忍びで行った際、
すっかり李順にお土産を買い忘れ、その後さんざん嫌味の応酬をうけたことを思い出し、今回は絶対持ってこようと夕鈴は固く心に誓った。



「水月、今回も家人を連れてきたのか?」

「それはそうだよ。僕は肉体労働には向いていないし
紅珠にもお土産を頼まれているからたくさん持って帰らないといけないし。
君こそまた一人で来たのかい?」

「ふん!前回とは違うからな。
下町のゴロツキどもに邪魔されることはない。
王宮管轄の果物畑なのだから別に家人がいなくても支障はあるまい」

「それじゃあ、今回はちゃんと李順殿にもお土産は用意しないとだよね」

「もちろんだろう」


「わー!すごい!一面さくらんぼの木なんですね。
こんなに食べたらお腹こわしちゃいそうです。
あ!青慎にもお土産もらっていいですか?」

「もちろん。後で二人で届けに行こう」

「嬉しいです」

そんな二人を微笑ましく遠くから見守りつつ、
同行した官吏や侍女達はそれぞれ自分達の分や土産の分を狩っていた。

「すっかりたくさんになりましたね。
こんなたくさんのさくらんぼなんて、青慎が見たら目を回しそう」

ふふっと笑う夕鈴の笑顔がまぶしくて
その小さな体を引き寄せ顎に手をかけると優しく口付けを落とした。

「へ、へへ、陛下!///
皆さんが見ているのになんてことを」

「大丈夫だよ。君は僕の妃なんだからおかしなことはないだろう」

「/// で、でも恥ずかしいです!」

そんな二人のことはもちろん周りのみんなは顔を赤らめて見ていたが、
陛下に睨まれては大変とまた自分達の作業に戻っていった。


「ふん!みんなの前で陛下にまとわりつくなど。
全くあの妃ははしたないことを」

「いや、今のは陛下の方からだったと思うけど。
なんにしても仲睦まじいことはいいことだと思うよ。
妹がいたらすぐにでも筆を持ちそうだけど。

それより方淵。李順殿にはこのくらいでいいかな?
君はどのくらい取った?」

「私はこのくらいだ。貴様は妹の分もあるのだろう。
私はあの馬鹿に渡すつもりはないからこれは全て李順殿に渡すつもりだ」

「お互い父親にはないんだね」

「父は別に欲しがらないだろうからな」



たくさんのお土産を抱えて王宮に戻った一行は政務室に向かった。
もちろん籠いっぱいにさくらんぼをのせて。

「おや、お戻りですか?
たくさんたべられたようで何よりですね。
ところでその籠は?」

「これは李順さんにお土産です。
いつも陛下の代わりに政務をこなしているのですから
こんな時くらいしかお礼が出来ませんが・・・」

分かりきったことを言わせるのもどうかと思うが(と陛下は心の中で思った)

「それは心遣いありがとうございます。
なんだか申し訳ありませんね。」

と言いつつ嬉しそうな李順に向かって侍女から籠を受け取って
夕鈴が手渡そうとした、その時

「あ!」

「危ない夕鈴!」

椅子に躓いて夕鈴は転びそうになってしまい、
寸でのところで陛下に抱きすくめられる。

「大丈夫だった?夕鈴」

「私は大丈夫です。・・・けど、あああああっ!」

夕鈴の手からこぼれた籠は李順に向かって飛んでおり、
なんと李順は頭からさくらんぼをかぶっていた・・・・・・・

「~~~~~お、き、さ、き、様!」

「あ、あ、あの、李順さん、そ、その・・・
ご、ごめんなさーい!」

水月はすぐさま逃げるように早退し、方淵は固まったまま動けず、
窓の外から一部始終を見ていた浩大は木の上で笑い転げていた。


スポンサーサイト

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する