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狼.陛下の花.嫁の二次創作です
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小犬の黎翔さん 12
2015年11月15日 (日) | 編集 |

「…うーん、なんかよく寝た」
夕鈴は心地の良い暖かさで久しぶりによく眠れたような…と思って目を覚ました。

真夏の暑さは過ぎて、最近は夜は冷えるようになってきたから結構明け方寒くて目が覚めることが続いていたが、今日は一度も目覚めることがなく、朝までぐっすり眠ることが出来た。

はっと気がつくと、小犬が丸くなって胸元に抱きついている…というか夕鈴も抱きしめて寝ていた….。

「きゃー!」
「あ、夕鈴おはよ」
「お、おはよう…ございます///」

一瞬びっくりして大きな声を出してしまったが、よく考えたら昨日は紅珠が心配で、あの後、黎翔に自分が見たことをもう一度説明していて、きっとさらわれたに違いないと泣き出してしまった。
あんまりよく覚えてないが、黎翔の胸にしがみついて泣いたような…
その後彼に優しく抱きしめられて温かくてそのまま泣き疲れて寝ちゃった…のかも。

「夕鈴、もう大丈夫?」
「…あ、あの、すみません///
もう大丈夫です」

「落ち着いてよかった。紅珠のことは心配しなくていいよ。
とりあえずあのペットショップからは買い取ることした。ちょっと気になるから克右に偽名を使わせて交渉してもらってるからじきに本人に会えるだろう。」
「えっ!いつの間に…。」
「君はあの後ぐっすり眠ってしまったから、その後にちょっとね。」


かくて、午後にはペットショップでの引き渡しも終わり、無事に紅珠に会うことが出来た。

「さて、氾 紅珠。話してもらおうか。一体何があったのか」

まだぶるぶる震える紅珠を前に冷たい声と視線を投げかけつつ、黎翔は問いかけた。
途端にビクッとして、紅珠は余計に青ざめてしまったが、そこへ夕鈴が

「ちょっと!なんてこと言うんですか!長い間訳も分からずあんなとこに猫の姿で閉じ込められてたんですよ!
もうちょっと優しく出来ないんですか!詰問じゃあるまいし!
紅珠さん。今はまだ話せる状態じゃないと思うからお茶でも飲んでゆっくりしましょう。こっちへ来て!」

と、黎翔の前から連れ出してしまった。

とりあえず紅珠とは克右達が借りたホテルの一室で落ちあったのだが、そのまま夕鈴は彼女を自分のアパートまで連れてきて、2人で夕鈴の手作りクッキーと温かい紅茶でしばらくたわいもない話をすることにした。

最初は恐怖で震えていた紅珠だったが、黎翔の冷たい眼差しから連れ出してくれたことと、何も聞こうとしないで優しく微笑みかけてくれる夕鈴に次第に心が解れてくのを感じていた。

「…あの、ペットショップは瑠霞様の息がかかったところなんです。
白陽の人を何人も連れてきて、こっちの国の重要ポストに着いている人の家にペットとして送り込み、そこの弱みを見つけ出し、それを元に脅したり、窮地に追い込んだりすることで蒼玉コーポレーションの商談を有利に運んで行ってるみたいです。
相手はどこからそれが漏れたか分からない内に窮地に追い込まれたり逮捕されたりしてるって。」

「…それって、犯罪じゃないの!?それでどうしてあなたがあんなところに?」

「お父様が、どうやらその手伝いをしてるらしいって聞いちゃって…。
そしたら瑠霞様からお父様の手助けをしてあげなさいって、そしたら黎翔様の妃になれるように後押ししてくれるって言われて…
でも嫌って断ったんだけど、変身させられてあそこに連れて行かれてしまったの。
怖くて何も出来なくて…」

そう言うと紅珠は大泣きし始め、夕鈴は優しく抱きしめて落ち着くのを待った。

「もう大丈夫よ。お父様があなたを売るなんて、何かの間違いだわ。きっと今頃探してるんじゃないかしら?」
「わ、わからない。帰りたいけど、今帰ったら瑠霞様に見つかっちゃう」

「…じゃあ、落ち着くまで狭いけどここにいたらいいわ。
黎翔さんはホテルに泊まってもらえばいいんだし。私は学校とバイトがあって昼間は1人でゆっくりできると思うし」

「なんで!?なんでそんなに優しくしてくれるの?」
「だって私達お友達でしょ。」

と、夕鈴は当たり前でしょという感じでさらっと言った。

「…紅珠さん?どうしたの?」

「す、て、き!」
「へっ?」
「素敵ですわ!わたくし、感動しました。お姉様こそ、至高の愛を持つ方、わたくし、今までなんという勘違いを。これこそが愛ですわね!」
「はいぃ?あ、愛って、何言って…」
「わたくし、今まで本当の愛ってどういうことか分からなくて、瑠霞様から言われてもピンと来なかったんです。
黎翔様に対する想いが愛なのかと思っていましたけど、あの方に対してこんな気持ちを感じることはありませんでした。
お姉様こそ、黎翔様に相応しいですわ。わたくし、一生お仕え致します!」

「ちょっ、何言って。」

なんだかよくわからないが、自分は彼女に好かれたらしい。
それだけは分かったけど、一生仕えるって一体なんだ!
と心の中で盛大に叫ぶ夕鈴だった。
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