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狼.陛下の花.嫁の二次創作です
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小犬の黎翔さん 番外編 出会い編
2015年11月15日 (日) | 編集 |

父、弟と3人家族の汀 夕鈴は17歳の高校生。
実家は田舎にあるが、父は地方公務員で昔からそんなに裕福じゃないので、高校から一人暮らしを始めて、都心でバイトをしながら学校に通っていた。
もちろん、必要最低限の生活費以外は全て実家に仕送りしているため、クラスメイトと放課後にお茶をしたり部活を楽しんだりすることもなくいたって地味な生活だった。

でも生来の明るい性格や真っ直ぐで優しいことからみんなから好かれていて、密かに恋心を向けられることも少なくない。

が、全く恋愛に興味もなく、免疫もなかったので、そういう好意に気づかず、知らない内にスルーされて打ちのめされている男子生徒も少なくなかった。


「夕鈴ちやん、パンそろそろ焼きあがるから、棚空けといて!」
「はい、店長もう空いてます」
「さすがだね。夕鈴ちゃんがバイトに来てくれてからほんと大助かりだよ。
こっちが言うより先にテキパキ気づいて動いてくれるんだから、うちの息子の嫁にほしいもんだね。」
「…店長の息子さんって確かまだ小学生ですよね(^^;;」
「まあまあ、そうだったらいいなってことよ。」

とこんな毎日を送っていた。

「さて、今日は売れ行きもよかったから片付けも早く済んだし、久しぶりにシチューとか煮込み料理作り置きしちゃおうかな。あれ?
なんだろう?」


************


一方の白陽国王宮

「陛下、また縁談のお話が来ましたよ。」
「今月何回目だ。いくら言われても妃を娶るつもりはない!
適当に処理しておけ、李順」
「御意。まぁこの大臣の弱味は握ってますからね。それをちらつかせて破談にしておきますよ。
ところで、陛下、どちらへ?」

「最近縁談が多いからな。ちょっと身を隠す。後は上手くやっておけ」

「え、陛下!お待ちください。ってもういない。全くあの方にも困りますね。浩大、頼みましたよ。」
「はーい」
と、いうと浩大は鳥を呼び、自身は小さなカエルに身を変えて鳥に飛び乗り、陛下の後を追って行った。
隠密である浩大は普段は身を隠すためにカメレオンになって潜伏してることも多いが、身軽に動きたい時にはより小さなカエルに変身することが多い。

変身術は幼い頃からみな励んでいるが、大体が犬や猫などの動物で1種類しか出来ない場合が多い。
それに比べると、浩大は隠密として、幼い頃から励んでいたため、複数に姿を変えることが出来た。
元来の体の大きさからあまり大きな物には変身出来ないが…。

黎翔は二つ名の狼の名の通り、狼犬を先祖とするシベリアハスキーになることが殆どだが、時として雑種の小犬の姿にもなれる。ただし、このことを知る人は多くない。

白陽国とある1点でつながる別世界、それが夕鈴が住む世界である。
文明は白陽国よりも進んでいることもあり、しばしば勉強の為にと犬や猫に姿を変えて来るものも多い。
黎翔はそんな者達の監視の意味も込めて、お忍びと称して度々こちらにやってきていた。

そして忘れられない場面に遭遇することとなった。

こちらにやってきてすぐに大型の紀州犬に幼い女の子が吠えられているところに出くわした。

(あれは・・・柳家の長男ではないか。
またあいつは弱いものいじめでもしているのだろうが、いくらなんでも相手が子供とは、情けない奴だ。出て行って止めるにしても私が姿を現せば公に罰することになってしまうし、奴は一応あの柳家の長男。
浩大が戻ってくるまで様子を見るか)

と思い、手を出すことが出来なかった。
今にも幼い女の子に飛び掛ろうとしていたその時、

「こらー!そこの犬!離れなさい!」と威勢のいい声がかかり
大根を片手にブンブン振り回しながら駆けつけてきた女の子がいた。
夕鈴だった。
前足で立てば夕鈴など一蹴りで吹っ飛んでしまいそうなほどの大型犬を前にして、勇敢にも犬と女の子の間に入り、持っていた大根でボカボカ頭を殴りだしたのだった。

まさか女子高生に殴られるとはと不意をつかれた柳 経倬はまともに頭にくらってしまい、あまりの痛さに逃げ出した。

「大丈夫だった?あんな大きな犬に何したの?」
「・・・あのワンちゃん、これを盗ろうとしたから。
これは神様にお供えしようとあの神社に持って行って置いたら
横から持っていかれそうになって・・・慌てて石を投げつけたら追いかけてきたの」
「ひどい犬ね。でももう大丈夫よ。さ、お家まで送っていくわ。帰りましょう。」

そう言って手をつないだが反対側の手はがたがたと震えていて、夢中だったからわからなかったけど、夕鈴は自分も怖かったんだと今更ながらに気が付いた。

そんな一部始終を目撃することになった黎翔は驚きとその勇気にすっかり魅入ってしまう。

「あんな勇気のある子、初めてだ」

それから気になって後をつけて行ったが、幸い、経倬はもうどこかへ行ってしまったらしく、逆恨みして襲ってくることはなかった。
それでも心配になり、数日は彼女の様子を見守ることにした。

毎日様子を見ているうちに
夕鈴のくるくる変わる表情やてきぱきと働く姿、そしてやさしい笑顔にどんどん惹かれていくことに気づいた。

自分にもあの笑顔を向けてくれたらどんなにいいだろう・・・
そう思った時が初恋の瞬間だった。

それから数ヵ月後に小犬の姿で夕鈴の家まで付いていくことになる。

しかし夕鈴が黎翔に対して同じ想いを持ってくれるまでにはまだまだ時が必要だった。



**********************

うーん。これではストーカー小犬の誕生物語ではないかと自分で思ってしまいましたが・・・どうなんだろう。

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