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狼.陛下の花.嫁の二次創作です
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小犬の黎翔さん 10
2015年11月15日 (日) | 編集 |

紅珠に会ってから数日後、久しぶりにバイトが休みで何もすることがない土曜を迎えた。
根が貧乏症なため、何もせずお休みなんて勿体無いのでほとんどそんな日はないが、
バイト先のパン屋で冷蔵庫が故障してしまい、パンを作ることが出来なくなったため、急遽1週間休みになってしまった。

朝早く起きて掃除、洗濯に励んでいたが、一人暮らしの狭いアパートで物もそんなにないため、すぐに終わってしまい、何もすることがなくなった。

外はうだるような暑さだったが、家にいても仕方がないので散歩に出ることにした。

ボーッと街中を歩くがお金が勿体無いので無駄使いは禁物とお店に入ることもなく、ただ、当てもなくプラプラしていた。

そんな時にふいに「キャンキャン!」と小犬の鳴き声が耳に入る。

「黎翔さん?」と振り向くも姿はなく、あれ?っと思ったらそこはペットショップの前だった。

「やだ、私ったら…黎翔さんがいるわけないのに」

無意識に黎翔のことを考えていたようで顔が赤くなるのがわかる。

中にはかわいいペットがたくさんいて、つい入ってしまった。
「わぁ!かわいい子がいっぱい!」

「うちの子達は器量よしを集めてますからね。
よかったら抱いてみることも出来ますよ」

「あ、でもうちはペット禁止ですから」

確かにかわいい子はたくさんだったが、元々アパートがペット禁止というだけではなく、値札を見るととんでもない値段がついていて、とても学生の自分が買える値段ではない。
焦って店を飛び出した。

と、その時、1匹の猫が目に入る。
毛並みのいいキレイなペルシャ猫。
「あれは!?」

飛び出してきてしまったから戻るのもおかしいが、ペットショップならペルシャ猫がいたって不思議じゃない。だから確信は持てなかったが…

そっとお店まで戻って外から覗き込む。その時にケージに入れられていたペルシャ猫と目が合う。
ずっとうつむいていて震えていたその子が目を上げた途端、一瞬ビックリしていたが、縋るような目つきで夕鈴を見た。

「やっぱり!紅珠!」

飛び込もうとした夕鈴はいきなり腕を掴まれそのまま引っ張られて路地裏に入る。
「あ!あなた、浩大さん!」

「間に合ってよかった。あんたいきなり飛び込んで行こうとするからさ。」
「だって、あそこに紅珠さんが!」
「わかってる。だから対策を練らなきゃって様子を見てたとこだよ。全く計画もなしに飛び込んでなんとかなるもんじゃないのにどうするつもりだったんだよ。」

「…それは、でもなんとかしないと」

何故ペットショップに紅珠がいるのか。多分さらわれたに違いないと夕鈴は焦っていた。
お金がないから買い取ることも出来ない。
縋るような目で自分を見た紅珠。
胸を締め付けられるような気がして思わず涙ぐんでしまった。

「おい、ちょっと…」

と、浩大が焦ったその時夕鈴の後ろから冷たい声が響いた。

「何を泣かせている、浩大」

「!!」
「れ、黎翔さん!」
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