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狼.陛下の花.嫁の二次創作です
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小犬の黎翔さん 7
2015年11月14日 (土) | 編集 |

夕鈴に部屋を追い出された陛下は言われたとおりにホテルに部屋を取ったものの、夕鈴が学校やバイトに行く時にはこっそり後をつけて安全を確認し、夜はアパートの近くで外から部屋を見守っていた。

というのも、氾 紅珠の行動が気になっていたからである。

彼女は氾大臣が勝手に持ってきた縁談の相手であり、
黎翔自身は結婚するつもりもなく、なんとも思っていなかったが、
彼女は小さい頃から恐らく正妃にと教え込まれて育ったのであろう。
かなり執着しているようで断ったところで引き下がってくれそうにはなかった。
それどころか、勝手に夕鈴に会いに行き、宣戦布告までする始末。
何をするかわからなかったため夕鈴から目が離せなくなったのである。


「へーいかっ」

「浩大。李順はどうだったか?」

「うーん、結構やばかったよ。飲み込まれそうな勢いで怒ってたしさ、
家を追い出された話をしたら戻って来いって」

「追い出されたとはまた余計なことを。
確かに一度戻らないとまずいとは思うが。。。今は彼女から目を離せない。」

「あー、氾大臣の娘ね。
いいよ。俺が代わりに夕鈴ちゃん見てるから。」

「しかし、氾が誰かと接触しているらしいのを探るのもある。
せめてもう一人・・・・・」

と、アパートが見える公園に移動して話していた二人に近づく黒い影があった。


・・・・・・・・・


一方その頃バイトを終えて帰宅した夕鈴は眠れないでいた。

「黎翔さん・・・ちゃんとどこか寝るところ探したかしら・・・」

黎翔がいきなり布団に入ってきていたのはびっくりしたし、
あの時は確かに怒っていた。
が、よくよく考えてみると夜中に寒さに震えていたという自分を暖めるためにわざわざ小犬じゃなくて大型犬に姿を変えたと言っていた。

「それなのに変なことをしようとしたんじゃないかなんて。
なんだかとっても悪いことを言ったかもしれない。」

「で、でもあの時は気が動転して・・・
だって、確かあの時黎翔さん、わ、私のこと好きって!」

黎翔のいきなりの告白を思い出しボフッボフッと顔を真っ赤に染めて
一人で布団の上で悶えていた。

幼い頃に母に死なれ、弟をほぼ一人で育てあげた(父はほとんど用なし)
彼女にとっては恋などする暇もなく、男性からの告白も初めてだったため、どうしていいかわからず、勢いあまって追い出してしまったのである。

・・・・・・・・・・・・・


さて、そんなことがあった日、氾 紅珠は父に連れられて
ホテルのレストランに来ていた。

「さぁ、紅珠。お前が正妃になれるよう彼女からも口添えしてもらうから。
ほんとは私が先に話をまとめようと思っていたのだが、ちょうどいい。
この機会に仲良くなって協力を頼むことにしよう。」

「お父様?彼女って?」

と、そこへカツカツと靴の音がして、一人の美しい女性がやってきた。

「いらしたよ。紅珠。お前も知っているだろう。
現陛下の叔母にして、前国王の妹君である瑠霞姫だよ。」

「お久しぶりね、氾大臣。そちらがお嬢様の紅珠ね。
噂にたがわずかわいらしいわ。」

「瑠霞・・様?なんておキレイ。あ、あの、氾 紅珠です!」

「ふふっ。ほんとにかわいらしいこと。
この度は甥っ子が面倒をかけているようね。
全く!あの子ったらほんとに何を考えるのかわからないわ。
でもそれだけあの子が執心するなんてちょっと興味あるわね。
どんな子か一度会いに行ってみようかしら」

瑠霞は協力してくれると父は言ったが、
さすがは陛下と同じ血を引いているだけあって、
表情から真意を読み取ることは出来ない。
ほんとに味方になってくれるのかしら、と紅珠は少し不安になった。

・・・・・・・・・・・


「お前が来たのか。徐 克右」

夜の闇に紛れてやってきたのはボクサー犬だった。
あたりに誰もいないことを確認し、人間の姿に戻る。

「お久しぶりです。陛下。
李順に陛下を連れ戻すよう頼まれましてね。
ま、氾大臣が接触している人物に関しては元々調べていたところです。
陛下の元に来るのに土産の一つもないと挨拶にも来られませんから。
調べてから来ましたよ。昨日ホテルのレストランで接触していました。
娘も一緒でしたから、大方、縁談がらみでしょうね。」

「やはり、叔母上か」

「はい」
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