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狼.陛下の花.嫁の二次創作です
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小犬の黎翔さん 6
2015年11月14日 (土) | 編集 |



陛下がいつものように向こうの世界へ行ってから今日で1週間。
いつもの視察であれば2~3日程度で戻ってくるが今回は長い。

その理由は一つしかない。

汀 夕鈴 17歳

見た目は至って普通の小娘で、これといって秀でているものは見当たらない。貴族の娘達と違って元気がよすぎ、しとやかさのカケラもなし。

それに何よりも彼女はこちらの世界の人間ではない!
それなのになぜか陛下の心を捕え向こうの世界にしばりつけている。

「一体あの小娘のどこがいいのか!」


ぶつぶつぼやきながら大量の書簡を片付けていく。
本来であれば王である黎翔の仕事だが、
彼はここ1週間ほど視察と称して向こうの世界に入り浸り、
一度も戻ってくることはなかった。

「大体!縁談よけで姿を隠すのはいいですが、
政務が滞らないようにたまにはこっそり帰ってきて
片付けるって約束だったじゃないですか!
絶対あれは最初からそんな気はなかったに違いありませんよ、全く」


「荒れてんねー、李順さん」

「浩大!陛下は何やってるんですか!」

「何って・・・一応仕事してるよ。
あと、夕鈴ちゃんを怒らせたみたいでさー、家を追い出されて必死に毎日謝ってる。もうほんと必死でさー、おもしれーのなんの」ぷぷぷっ

ケラケラ笑いながら報告をする浩大に青筋を立てて李順の動きが止まる。

「・・・なんですって!家を追い出された!?
じゃあ一体陛下はどこで寝泊りしてるんですか!
それなら夜のうちはこちらに戻ってくればいいものを。
この大量の決裁待ちの書類達を一体どうするつもりなのか!」

言いながらムキーっと更に青筋を立てて行く姿に浩大はやばいと思った。
見るとシャー!っと怒りにヘビに変わっている李順の姿。

こっちまで喰われそうと慌てて浩大は報告を続ける。

「あ、いや、でも氾大臣がさ、あっちの世界でどうやらある人物とつながってるらしいってことは突き止めてさ。
何をするつもりなのかここは確かめた方がいいってことで
陛下も離れられないんだよ!」

一気にまくし立ててその場を逃げ出した。

人の姿に戻った李順はため息をつきながらまた書簡を片付ける。

「氾大臣・・・一体何をたくらんでいるのやら。
これでは当分陛下も帰って来なそうですが、
だからといってこのままでは陛下の決裁待ちの書簡でこの部屋が埋まってしまいますよ。その前にはお迎えに行った方がよさそうですね。」

これ以上かかるようなら・・・とキラリとめがねを光らせ
軍部につなぎを取った。

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