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狼.陛下の花.嫁の二次創作です
狩りシリーズ タケノコ狩り
2016年05月07日 (土) | 編集 |
GWの始まりの日、4/29に千葉県にタケノコ狩りに行ってきました。
といっても、去年も今年も私は掘らず友人2人が掘りに行っている間、もう一人の友達と待っていました。

というのも、掘り体験にはタケノコ2kgがもれなくくっついてくる…というか
要するに2kg以上は掘って帰れ。しかも掘ったのは全部持っていけというもので
家は旦那と2人暮らし。しかも旦那はそんなにタケノコ好きではないため持って帰っても消費出来ず。
おまけにあれはすぐに甘皮むいてあく抜きのため、まるごと茹でないといけない。
うちにはタケノコを茹でるだけの鍋はないし。

そしてタケノコは表面から見てもどのくらいの大きさかわからないため、ちょうど2kgを掘って帰ることは難しいのです。
とっても掘ってみたかったけどやっぱり無駄にしちゃうなぁと断念しました。
じゃあなぜ行くかって?それはその後にタケノコ懐石を食べにいくから(^▽^;)

ってことで実体験ではありませんがせっかく行ってきたのでお話を考えてみました。
ではどうぞ


「アニキー。そろそろタケノコ仕入れの時期ですよね。今年はどうします?」

「そうだな。今年もうちがいただくぞ。お前らも頑張れ」

「はい!でもやっぱりアニキに叶う人なんていないんじゃないですかね。
今年も連覇してでっかいタケノコたくさん持って帰りましょう」

今年も春になってタケノコを掘る時期になったが、当然几商店でも扱っている。
ところが、このタケノコの仕入れはちょっと変わっていて、
多数の商店から代表者が集まってタケノコ掘りをする。
制限時間内に一番大きなタケノコを掘ったところから竹林で好きなだけ掘って帰っていいという
タケノコ掘り大会のようなものをやっている。
魚の競りと争うほど下町の商店の間では恒例行事となっており、几鍔は見る目、力ともその辺の若い衆の中では一番の腕を持っており、参加してから5年ほど連覇しており、毎年几商店の独壇場となっていた。

ところが今年はどうも簡単にはいかないような気配になっている。
タケノコ掘り当日。



「…なんでお前が参加してるんだ、李翔」

「え?なんか楽しそうなイベントやってるなと思ってさ、参加してみようとやってきたんだ。
僕も力には結構自信あってね、負けないよ」

「おい、夕鈴、こいつ貴族なんだろ?なんでこんなとこに来るんだよ」

「私だって止めたんだけど、毎年几鍔が優勝するんだって話しちゃったらなんだか燃えちゃって
絶対勝つんだって聞かないのよ」

「ふーん…(全く、夕鈴が俺を褒めたことに妬いてるのか。もう結婚したくせに。相変らず心の狭いやつだ)
まぁいいや。今回も俺がいただくからな。突然来た貴族野郎に負けるわけにはいかない。
タケノコっていうのは頭しか地面に出てないけど、下にどれだけの大きさがつまってるのか、これは長年見てきた奴じゃないとわからないからな、力だけじゃないんだぜ」

そうしてタケノコ掘りが始まった。
几鍔はさすがに慣れたもので表面から覗いているほんのわずかのタケノコの形や生え方からすかさず狙いを定めて掘り進めていく。
一方で陛下はとりあえず手近にあったタケノコを掘ってみた所、意外と小さくて途中で掘るのをやめた。

夕鈴は少し離れた所から様子を見てハラハラしていた。

(もう!陛下ったら聞かないんだから。こればっかりは几鍔には叶うわけないのに…
そもそもどうして勝負しないといけないのよ。勝ったからって何があるわけじゃないのに)





数日前にお茶を淹れていた時にふいに夕鈴が言った一言から始まった。

「タケノコ掘り?」

「ええ。毎年几鍔が優勝してるんですけどね。普段はムカつきますけど
さすがに几商店の息子だけあってそういうところは目が肥えてるんですよね」

「・・・・・・・・・・」

「陛下?」

「面白くない!なんでお嫁さんの口から別の男を褒めるセリフを聞かなきゃならないの!?」

「えっ!ほ、褒めるって…別にそういうつもりじゃ…」

「決めた!」

「は?」

「僕も出る!」

「はああっ!?」



そんななりゆきでこんなことになっている。
しかし着実に大きなタケノコを掘り進める几鍔と違って普段掘ったことはない陛下は初めてにしてはかなり善戦したものの
大きさを見極めることに関しては一歩後退していた。

それでも

「ちょっと!あの眼鏡の人!筋肉すごくない?」

「そうそう!見たことない人だけどどこの人かしら?もう結婚してるのかな」

などと黄色い声があちこちから聞こえてきて
夕鈴はちょっと面白くなかった。

タケノコ掘りは体力第一だ。
表面からはどこまで埋まっているかわからないが割と下まで掘り進めないときれいに採れない。
しかも山の斜面に生えているものだから足元は安定しない。
そこでピンポイントにタケノコの生えている向きに合わせて腰を入れて掘らないといけない。
下手をすると鍬が折れてしまう。

今回の参加者もむやみやたらに掘り進めては何本も鍬を折っている人もいて
その中では陛下はかなり上位にいた。

時間制限がなければもっとましなのだろうが、何せ時間内にどれだけ大きなものを掘るかということで
冷静な判断力が試されることもあり、そういう意味では几鍔はもちろん
陛下も初めてなのにとても上手く、また、袖をまくり上げて真剣な顔をしているものだから
女性たちにその鍛えた筋肉を惜しげもなくさらして黄色い声援をもらっていたのである。

陛下はそんな声は耳には入っていなかったが、夕鈴がなんだか面白くなさそうな顔で見ていることには気が付いていた。

どんな顔してても夕鈴はかわいいな…なんて考えていたその時、終了を告げる声がかかった。

最初こそ几鍔がリードしていたが意外にも途中で陛下が大物を掘り当てて
かなり接戦だった。

だが最終的な結果、わずかな差で几鍔の連覇が決まった。
なんだかんだ言って負けたとなると悔しくなるのが夕鈴だった。

むーっとした顔をして睨んでくるのを見て

(なんだよこいつら。結局似たもの夫婦か。あー、ったく世話のやける)
と呆れて二人の方に歩み寄ってきた。

「おい、李翔!今回は勝ったけど、お前も普段やってないくせにかなりのもんだったぜ。
で、そいつ早く連れて帰ってやれよ。ここにいるとくだらない女どもがたかってくるぞ」

それで初めて陛下は周りの女性から色目線で見られていることに気が付いた。

「ああ、金貸し君、おめでとう。次は負けないよ」

「ああっ?また来んのかよ。もういいだろうが」

「いや、勝負は勝負だからね。負けたままっていうのはなんとなく気に入らない。
まぁ、今日はこのまま帰るよ。じゃあね」

「ったく…面倒な奴らだなぁ…」




「夕鈴ごめんね、負けちゃって」

「え、いいえ。それより陛下、あまり無茶をしないでください」

「無茶なんかしてないよ。机仕事ばっかりだからさ。たまには体も動かさないと。
それより、夕鈴なんか怒ってない?」

「怒ってなんかいません!」

「…もしかしてやきもち?」

「そ!そんなんじゃありません!!」

そういうとぷくーっと頬を膨らませて馬車に乗り込んでいった。
そんな夕鈴の腰をさらって馬車に乗り込んだ陛下はさっさと夕鈴を膝に乗せて腕の中に抱きしめた。

「な、なんで膝の上なんですか?馬車のバランスが…」

「大丈夫。御者は浩大だからね。
それより、どうしたら愛しい君の機嫌が直るのかな…
王宮までこうやって耳元で愛を囁けばいい?」

「な!機嫌悪くなんかないです!もう!離してー!!」



(あー…いくらなんでもあんま暴れないでくれよ。)

揺れる馬車をなんとか御しながら浩大は呆れていたがその内に中が静かになった。

(…おいおい陛下、馬車の中で何したんだよ。お妃ちゃん気絶したのかなー。
ま、いいか。これで楽に走れる。あとは後宮でやってくれよ)

そう心の中で呟きながらゆっくり馬車を走らせていった。





*******************************************

久しぶりにお話を書いた気がします。
今回は特に残念にはしませんでした。

この後は毎年恒例のさくらんぼ、桃狩りに行きますが、去年書いたのはもういいかなと思うので
9月にマスカット狩りにもし行ったらまた書くかなぁ。(行きたいけどみんなの予定が合わずまだ未定)
ということで今後ものんびりお付き合いしていただければと思います。
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コメント
この記事へのコメント
狩りだっ!
まるねこ様
待ってたよ!狩りっ!!
兄貴と勝負ですか。うんうん、陛下にとっては面白くないでしょうね…。
帰りの馬車の中…なぜ静かになったのか…。
知りたいっ!!←そこが気になる
2016/05/08(日) 14:33:55 | URL | ふじ兎 #-[ 編集]
Re: 狩りだっ!
ふじ兎様

いらっしゃいませ。
待ってて頂けましたか。しばらく更新しなかったもので誰も気づいてないと(^_^;

> 帰りの馬車の中…なぜ静かになったのか…。
> 知りたいっ!!←そこが気になる

いや、それは達人であるふじ兎様が書いて下さっていいんですよ( ̄∀ ̄)←なんの達人だよ
2016/05/08(日) 14:38:24 | URL | まるねこ #-[ 編集]
こんにちは|д゚)チラッ
昨日羽田からの帰りの電車で読み逃げしました(//∇//)コウシンシタノシッテタヨ
このお話読んで急にタケノコご飯食べたくなりました(笑)さっき買ってきちゃったよ…パックの国産タケノコ♪
明日はタケノコご飯だ!!←今日はしない(笑)
2016/05/08(日) 16:53:10 | URL | りこ #-[ 編集]
Re: こんにちは|д゚)チラッ
お帰りなさいませ(^-^)/
更新知ってましたかヽ〔゚Д゚〕丿スゴイ
拍手はポチポチ増えてるとは思ってましたが…通りすがりの方かと(笑)
タケノコご飯美味しいですよね。作るには煮物作らないとって、煮物は作ったのあるんだ、じゃあ煮汁足してご飯炊こうかしら。
今日はお話考えようと思っててそのまま今に至る…休みの日しか出来ないのに。次の更新はいつになるかなぁ…
2016/05/08(日) 17:09:45 | URL | まるねこ #-[ 編集]
お邪魔します~(´・∀・`)ゞ
もぉ~このご夫婦!互いにヤキモチ妬き合うって、もぉ!
可愛いなぁo(≧▽≦)o!!
しかし、また方淵と水月さんが出てくるかと思ったら、今回は陛下が一人で頑張りましたね!逞しい二の腕…ぜひ私めも拝見しとうございますわ~~♪
取れたてのタケノコはえぐ味も無くて本当、美味しいですよねぇ!!以前は職場の先輩に恵んでもらえたのですが(しかも処理済みのモノを!)、私が転勤してしまったのでもうもらえません(。pω-。)タベタイ
次の狩りはマスカットですか!
次はどんなお二人が見られるか…楽しみにしております~♪
2016/05/08(日) 21:57:45 | URL | もずく #-[ 編集]
もずく様
いらっしゃいませー\(^^)/
ほんとに、かわいいご夫婦ですよね。
もずくさんが逞しい陛下描いて下さっていいんですよ(*゚▽゚)ノ
筋肉フェチの私としてはどなたかに描いてほしい。
最近流行りのコラボでどなたか挿絵を!!!と常に思っております。
マスカット行きたいんだけどな。都合合えばいいけどまだ微妙なんですよ。
私はいつでもOKなんですがね。
2016/05/08(日) 22:09:23 | URL | まるねこ #-[ 編集]
おおお、陛下が残念じゃない。
似た者夫婦にほのぼのしました。
全く、世話のやける夫婦ですねっ。
2016/05/15(日) 16:32:00 | URL | けい #-[ 編集]
けい様
いらっしゃいませー!コメントありがとうございました♪
そうなんです。今回は残念じゃないんですよ。負けちゃったけど(^_^;
でもなんだかんだと似たもの夫婦で周りは呆れてます(笑)
2016/05/15(日) 18:11:41 | URL | まるねこ #-[ 編集]
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