< body>
狼.陛下の花.嫁の二次創作です
  • 09«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »11
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

紅珠の隠密大作戦
2016年09月02日 (金) | 編集 |
こんばんは。また久しぶりの更新になってしまいました。

今回のお話は某SNS王国でupした白友さんの誕生日に捧げたお話です。

かなりおちゃらけた内容になっているので、なんでも許せる心の広い方のみお読み下さい。


*******

「人の噂とは、何故あのようにいいかげんなのでしょう。
あのように慈悲深く、お優しいお妃様が妖怪などと。
この世は無情なことばかり。ああ、わたくしに出来ることは真の姿をお伝えすることだけ…」

「また、お妃さまのことを憂いているのかい?紅珠」

「水月兄様!だってお妃様が妖怪などと根も葉もない噂が飛び交って。なんとかして差し上げたいのです」

「まぁ、後宮の様子なんて外からは伺い知ることは出来ないからね。
勝手な想像だろう。放っておけばいいよ」

「そんな!お妃様がどんなに心細い思いをしてらっしゃるかと思うと。
……!そうですわ!後宮の様子が解らないから憶測ばかり。
わたくしが真実をお伝えすれば!水月兄様、後宮に行って参ります!」

そういうと紅珠はすばやく支度をして、あっという間に馬車に乗っていってしまった。

「……いつもながらお妃様が絡むとすごいね。
それにしても更に本格的になっていくなぁ…」

*******

「まぁ。氾家の紅珠様。せっかくのおいでですけど、本日お妃様は一日中蘭瑶様の講義が入っていまして」

「いえ、いいんですの。今日は皆さまにもお願いがあって参りました」

「私たちに?」

女官たちはそういわれて一瞬驚くもお妃様のためにという言葉に
皆喜んで協力を申し出た。

その様子を木の上から見ていた浩大は
「氾家のお嬢ちゃんが何か面白いこと始めたなー。
ま、面白そうだし、別に害はないだろうからしばらく見物してよ」
と陛下に報告することなく静観することにした。
紅珠はしばらくすると簡素な衣装に着替えて、あろうことか頭にはハチマキが。

笑い転げる浩大をよそに女官たちはいそいそと木陰に誘導をして

「紅珠様。こちらですわ。ここなら陛下とお妃さまがよくお寛ぎになる様子がご覧いただけるはず。そろそろお勉強も終わりでしょうし、陛下はまず後宮に渡ってくるとこちらの庭にお妃様をお誘いすること間違いなしです!」

「わかりましたわ!ではわたくしはこちらで木となり様子を伺うことにします」

というと頭に巻いたハチマキに木の枝まで差して何やら木陰に潜みだした。

「えええっ!おもしれー!やべっ。腹痛くて死にそうだ」

なんとか木から落ちるのは免れたが、その姿に浩大はズッコケそうだった。

しばらくすると女官が一人小走りにやってくる。

「紅珠様!いらっしゃいますわ。ただいま陛下とお妃様がこちらに!」

「わかりましたわ」

と手には筆と紙をいつの間にか用意した紅珠がその様子をメモしようとスタンバイする。
しかしいかんせん、遠すぎた。
姿は見えるものの、会話までは聞き取ることが出来なかった。

それでも十分すぎるほどに甘い雰囲気は伝わってきたので
頭の中には壮大なラブロマンスの妄想が繰り広げられていた。

しばらくすると部屋に戻ってしまったので今日はこれまでとがっかりしたが

「やはり、想像するだけではなく、実際に目で見ることでお二人の距離感がとっても伝わって参りますわ。やはり百聞は一見にしかずですわね。」

と、これでも十分な収穫だったと満足したところ
「甘いぞ、小娘!」と声をかけられた。

「あ、あなたは?」

「ワシはこの後宮の隅から隅までを管理し、あらゆる情報を把握している後宮管理人じゃ。
氾家のご令嬢。隠密を気取るにはまだまだ甘いわい。
ワシならもっとベストスポットを案内出来る。
二人の至近距離から話まではっきり聞き取れるスポットじゃ」

「ええええ!どこですのそれは」

「お主、やる気があるか」

「はい!お妃様の真の姿をお伝えすることこそ、この氾 紅珠、使命だと思っております!」

「ではこちらに来るがよい」

そういうと老師は夕鈴の部屋へと案内した。

「ここは?」

「お妃様の部屋じゃ。ふふふ。ここに入れるのも後宮管理人たるワシだからじゃが。
今二人は夕餉を外の四阿で取っておる。
じきに戻ってくるであろうからその前にここに潜んでおくのじゃ。今日は帰れないと思え。
じゃがその前に、腹が減っては戦は出来ぬ。女官長!」

「はい。紅珠様。このようなもので申し訳ございませぬが、すぐに食べられるようなものを用意いたしました。さぁ、これを食べてくださいませ。お二人にはもう少し戻ってくる時間を遅らせるよう、食後の菓子まで用意させました」

「よくやった、女官長。では小娘、ベストスポットに行くぞ」

「さぁ、ここじゃ!」

と老師が指さしたのは大きな壺。
体がすっぽり隠れるその壺が2つ、居間の長椅子の後ろに布に隠すように忍ばせてあった。

ゴクっと紅珠の喉が鳴る…
ここだとつぶさに二人の様子を知ることは出来る。もしかしたらベールに包まれた二人の閨の様子までも知ることになるかもしれない。心臓がこれ以上にないくらいバクバクしていた。

もうだめだとばかりに屋根の上から様子を伺っていた浩大は
万が一陛下にバレたとしてもあのお嬢ちゃんなら夕鈴はかばうだろうし
まぁ大ごとにはならないかなと思いつつ、自分にはとばっちりがこないことを祈るばかりだった。
「しっかし腹いてー。お嬢ちゃんも肝座ってんな。
おもしれー」

そして夕餉の後…


当然陛下にはその気配はダダ漏れ。
その場で壺から引っ張り出された紅珠は氾家に送り返されたのであった。
老師、それに浩大はもちろんのこと、女官長以下全員に対して厳しい沙汰が下るところ、
夕鈴のとりなしで全員が何もお咎めは受けなかった。

しかし後日、またもや大ベストセラーとなった紅珠の物語は
貴族だけではなく、下町にまで語りつがれることになったのは言うまでもない。

こうして1日だけの紅珠の隠密生活はまぁ成功に終わったのである。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2016/09/03(土) 11:24:17 | | #[ 編集]
Re: こんにちは|д゚)チラッ
こちらでもコメントありがとうございました!
こちらも書いていて楽しかったです。
明日はマスカット狩りの予定なのでまた狩りシリーズ更新出来るといいな♪
2016/09/03(土) 11:27:52 | URL | まるねこ #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2016/09/10(土) 07:38:19 | | #[ 編集]
Re: タイトルなし
けい様

やはりこのセリフは鉄板ですww
吹き出してくださって有難うございます。
例の場所に作りましょうかね。
2016/09/10(土) 07:43:31 | URL | まるねこ #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。