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狼.陛下の花.嫁の二次創作です
プロポーズの日
2016年09月19日 (月) | 編集 |
こんにちは。新しい記事を書こうとしていたのですが、某SNSサイトを整理していて、これは転載してなかったなと思い、
今回は転載です。
基本的には同じものをUPするのはしたくないので転載はやめていたのですが、バックアップの意味も込めて
これもこっちに持ってくることにしました。

プロポーズの日に向けて書いたSSなので6月に書いたものです。
本誌沿いになりました。


* * * * * * *

夕鈴を本物の妃にすることになった。
一度は手放したのに、我ながら今こうなっていることに
驚くばかりだ。

李順から彼女が別の人に嫁いで幸せになるでしょうなんて言われて
筆を折るほどに動揺したのは、やはり好きだったからだ。

あの時にははっきりと自覚はしていなかった。
彼女はこんな陰謀の渦巻く世界にいるべきじゃない。
日の当たる明るい世界に…

なのに、彼女は自分から飛び込んできた。

あの妓館で彼女に会った時にはっきり自分の気持ちがわかった。
しかしそれからが大変だった。
自覚したものの、それを彼女にどう伝えたらいいのか。

思わず後宮にある牢に入れてしまったが。
彼女を閉じ込めるなんて、父王を否定してきた自分が…

「やはり似ているんだろうな」

ふっともらした独り言に李順が怪訝そうにこちらを見る。

「何か?陛下」

「…いや、なんでもない」

こいつに言うと大変だろう。
というか、まず夕鈴に承諾してもらえるのか?

そうだ、夕鈴が持ち前の正義感でただ動いてくれただけなのだとしたら。


「やっぱりまだ会いに行けない…」

そうして夕鈴を閉じ込めたまま数日が過ぎて行った。


「陛下、今日は会いにいかれますか?」

老師がやってきて問う。
夕鈴が一人で退屈しているらしく、
何よりどうしてこうなっているのかと悩んでいると言ってきた。

それはそうだろう。
行かなきゃいけない。きちんと君に話を…

いや、何を言うのか自分。

そうだ、えっとまず闇商人を捕まえたことについて説明して
君が蓉州に行ったことを聞いたとか
これまでのことを話して…

話して…

だから、その、今後どうするとか…
なんて言ったらいいんだ!

だ、だめだ!

「まだ」

「まだだ」

「もうちょっと待ってくれ」

考えるだけで赤面が止まらない。どうしたんだ自分。


老師がいつになく嬉しそうな顔でウキウキ去っていっては
翌日またニヤニヤしながら同じことを尋ねる。

あれから毎日君の顔を思い浮かべては真っ赤にならないように
何度もシュミレーションしてきた。

大丈夫。

うん…これはまず狼陛下で今までのように話そう。
彼女は狼陛下の前ではやはり少し緊張感を持ってくれるはずだ。
よし!行ける!

「老師、彼女に会いに行く」


**********************

牢に近づく。
大丈夫だ。

っと思ったその時、君がじわっと涙を浮かべてこちらを見た。
うわーっ!!!涙は想定外だぞ。まだ何も言ってないのに。

覚悟がガラガラ崩れそうになり一歩一歩後退した。

なんとか君と距離を取って冷静に話そうと思うのに
檻越しだと顔が見えないとか可愛いことを言われ
まんまと兎の罠にはまる。

その後はなんとか冷静さを取り戻しつつ
今までの話をした。

母の話まで来たところで
君の顔を見ていたらもうたまらなくなった。

ダメだ。
父と自分は違う。
君が逃げることが出来るように
きちんと選んでもらうんだ。

「君を閉じ込めて
不幸にするための命令なんかじゃないんだ。

ただ言わせて 君を愛してる

そばにいてほしい
自分の力で君を守りたい」


**********************************


「陛下、おはようございます」

毎朝おはようの口づけをする。
いつまで経っても君は慣れなくて。
真っ赤になるところがとてつもなく可愛い。

あの時自分の手を取ってくれて
君はここにいてくれる。

政略結婚しかないだろうと、
いや、妃など娶ることもないだろうと思って来た自分にとって
結婚してほしいというセリフを言う時がくるとは思っていなかった。

だからそんな勉強も何もしたことはない。
女たらしとよく夕鈴は言うけど
確かに女を落とすふりをして悪事を吐かせるなどの
勉強はしてきた。
だから甘い言葉の
1つや2つはそれなりに言うことは出来る。

でもね、夕鈴に対して嘘を言ったことは一度もないよ。
それにあの時の言葉は
あの場での自分の自然な気持ちが言葉として出たことだった。
練習ではあんな言葉想定してなかったよ。


君がいてくれるなら毎日でも言おう。

「君を愛してる」

「これからも一生そばにいてほしい」


*********************************

終わり

本誌設定になりましたね。
ほんとは最初考えてたのはギャグ風の短めのSSだったんですよ。

思いがけず長くなりました。
ここまで読んで下さった方ありがとうございました<(_ _)>
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