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狼.陛下の花.嫁の二次創作です
小犬の黎翔さん 24
2017年01月05日 (木) | 編集 |
こんばんは。すごーく久しぶりに小犬の続きを書きました。
前いつ書いたっけ?と今見てみたら!なんと8月!

ちょっと自分がびっくりなんですけど…(^▽^;)
待っている人いたらごめんなさい。いないか?
ということで今回短めにしようかと思ったけど、割と筆が進んで夕鈴実家編終了まで書けたので
そこまで置いていきます。

ではどうぞ。

あ、久しぶりなので一応注意事項を。

このお話は現パロと原作世界のパラレルワールド設定。
そして王宮側の人間はなんと動物などに変身出来てしまうという
とんでもない設定です。

基本二次とは原作を大事にしなければいけないので
こんなめちゃくちゃな設定はありえん!と思います、ほんと。

それを承知で許せる人だけお読みください。


**************

「なんだ?あんた」

「私は夕鈴さんの上司の李順と申します」

「あ?上司はあの野郎じゃないのか?」

「黎翔様は私のいわゆる『ボス』に当たります。私はその下で仕えている者で、
夕鈴さんを直接雇用している者です」



「で?その人が俺になんか用か?」

「単刀直入にお伺いします。あなた、夕鈴さんと結婚する意思はおありですか?」

「は?どういうことだ?」

「だから、言葉の通りです。ああ、あなたのおばあ様がどうのとか、
そういうことは抜きにしてあなたの意思を確認しておこうと思いまして。
こちらとしても夕鈴さんはとてもいいお嬢さんだと思っています。
仕事熱心ですし、元気すぎるきらいはありますが、人柄もとてもいい」

「…」

「正直なところ、黎翔様が夕鈴さんに特別な感情を抱いているようでして、
こちらとしてはそれは困るんです。彼はいずれしかるべき家のご令嬢とご結婚していただかないといけないので。
もし夕鈴さんと結婚する意思がおありなら、私は応援いたしますよ」


しばらく几鍔は黙っていたが、ため息をつくとこう言い放った。

「何考えてるのか知らねーけどな、余計ないざこざにあいつを巻き込むな。
あいつが誰と結婚するかはあいつの意思だ。俺がどうこう言えることじゃない。
だがな、あいつが泣くようなことがあったらそん時は容赦しない。
俺が今言えるのはこれだけだ。…これでも幼馴染なんでね」

「…なるほど。よくわかりました。それだけわかれば十分です」

そう言うと、フッと笑って李順はそのまま帰っていった。

几鍔は去っていく車が見えなくなると、表情を変える。

「ふざけるな。何考えてやがる。…あいつ、何に巻き込まれてるんだ。
…あー、ったく、もう面倒くせー」


* * * * *

そろそろ休みも終わろうとしていたある日、
夕鈴は黎翔が出て行ったことをまだ気にかけてボーっとしていた。

「そろそろ帰らないとな。バイトもあるし。結局なんだかバタバタしちゃったな…」

なんとなくすっきりしない気分だったが、東京に帰ることになった夕鈴はいそいそと準備をしていた。
黎翔は結局あれっきり姿を見せない。
それだけは心配だったが、会ったら返事をしないといけないのかと思うと会わなくてホッとしている自分もいる。

大体、結婚など出来るはずもない。迷う必要はない…はずなのになんだか胸の奥がざわめいて落ち着かなかった。

「それじゃ、父さん、青慎、東京に帰ります。青慎、何かあったらすぐに連絡するのよ。
それから父さん、もうあんまり賭け事とかしないでね」

「わかったよ。全く、母さんに似てきたな。お前の方こそ、無理をするんじゃないぞ。
いつだって戻って来ていいんだからな」

「父さん…うん。ありがとう」

「姉さん」

「うん?」

「あ、あの人っ…あの、その…」

「…」

「…ううん。なんでもない」

「うん…じゃ、ね」

「うん。体に気を付けてね。あと、その、姉さんの人生は姉さんのものなんだからね。
僕はほんとに大丈夫だから」

「…青慎!」

感極まった夕鈴はガシっと青慎を抱きしめた。

自分の人生
正直、夕鈴は今までそんなことを考えたことがなかった。
いつだって青慎のために精一杯で。
だから自分の人生を生きてって言われてもどうしたらいいのかわからない。

この先、就職をした方がいいのか、それとも進学した方がいいのか。
それすらも青慎を基準に考えていた。
結局実家に帰っても几鍔との結婚話のせいで進路を考えるどころではなかった。

「姉さん、時間大丈夫?そろそろ間に合わなくなるんじゃ?」

「え?あ!ほんとだ。バス逃したら1時間来ないもんね。じゃあ、もう行くね」


慌てて玄関を出ていくと、何故かそこに几鍔がいた。

「おせーぞ」

「な!なんであんたがいんのよ!」

「いいから乗れ。電車の時間も間に合わなくなるぞ」

持っていたカバンを奪われて几鍔の車に乗せられる。

「ちょっと」

荷物を後ろの席に入れられ、夕鈴自身は助手席に押し込められてドアを閉められる。
そして運転席には几鍔が乗り込んできた。
青慎との別れを惜しんでいたせいもあるが、バス停までは少し距離があり、
今から出るのだと走っていかないと間に合わない時間だった。
ここは仕方がないので几鍔に駅まで送ってもらうことにして
しばらく無言で景色をみていた。

「いい景色だよな」

「え?」

「こうして車を走らせてるとさ。風が気持いいんだよ。
自然の中で誰もいなくて。
都会だとどこへ行っても人がいるだろ」

「うん」

「しばらくまた帰ってこないんだろ?せっかくだからよく見ておけよ。
お前のふるさとはここだ」

「几鍔?」


それきり黙ってしまったので几鍔が何でそんなことを言い出したのかわからなかったが、
確かに窓から見る景色は子供の頃からなじんだ田舎の自然。風も気持ちいい。

しばらく見とれていると、あれだけ混乱していた心がなんだかスッと晴れていくようだった。

几鍔はチラッと夕鈴を見るとフッと微笑んだ。
一瞬だったので夕鈴はそれに気づくことはなかった。

駅のホームまで荷物を持ってくれて珍しく親切だなと思ったが、
しばらく会えなくなるんだし、今日くらいは甘えさせてもらおうと夕鈴も大人しく従っていた。


「頑張ってこいよ」

「うん。ありがと、几鍔」

電車に乗り込んでそれまでにリフレッシュ出来た気分でさてこれからのことを考えようとしたその時、
向かい側の席に人が座った。

夕鈴はふと目をあげると、そこには…

「な、な、なんでー!!!
なんであんたが乗ってんのよ」

そこにはさっき別れたはずの几鍔が座っていた。

「なんでって俺も東京に行くことになったんだよ」

「ええっ?車は?」

「入れ違いに親父が帰ってくるんだよ。俺と交替。車は親父が乗って帰る」

「交替って?」

「そろそろ都内での仕入れなんかの勉強をして来いってことでね。
前々から言われてたんでしばらく東京で過ごすことになった」

「そんな!さっき頑張ってこいって」

「一緒に行くのに言っちゃいけないのかよ」

「いや…そういうわけじゃないけど…」

せっかく心が静まってきたのに…と道中また胸がざわざわすることになってしまった夕鈴だった。


***************************
(続く)


というわけでアニキがやってくることになりました。
黎翔さん、まだ戻って来ないんでしょうかね。

続き…頑張ります。
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コメント
この記事へのコメント
わ~い小犬さん待っている人ここにいます!一番拍手でしたヽ(*´∀`*)ノヤッタア
兄貴が・・・兄貴がカッコいい・・・( *´艸`)
これからどうなっていくのかドキドキワクワクします。
黎翔さんどうするのかなぁ・・・。
まるねこさんのペースでぜひ続きを・・・待ってます♪
2017/01/05(木) 21:59:56 | URL | かざね #-[ 編集]
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2017/01/05(木) 22:03:20 | | #[ 編集]
Re: かざね様〜
わーい\(//∇//)\一番乗りありがとうございます!
小犬さん待ってて下さって嬉しい♡
最近原作でアニキ出てこないから、出したくて。
さりげない優しさとか、アニキって絶対カッコいいと思うので、少し頑張ってもらおうと思います。
更新頑張りますねー
2017/01/05(木) 22:07:53 | URL | まるねこ #-[ 編集]
Re: けい様
アニキ、東京行っちゃいますよ。
おじゃま虫になるのか、キューピッドになるのか、そして小犬さんはどこ行った!?
待たれる次号です。頑張ります。いつか、きっと( ̄∇ ̄;
2017/01/05(木) 22:11:35 | URL | まるねこ #-[ 編集]
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2017/01/06(金) 13:17:02 | | #[ 編集]
Re: ますたぬ様
コメントありがとうございます\(//∇//)\
読んでて下さったんですね!嬉しいです。
アニキ参戦でこれからまた前途多難な予感です。
続きも頑張りたいと思います。
2017/01/06(金) 14:12:22 | URL | まるねこ #-[ 編集]
兄貴wwwww
ここでまさかの兄貴同行ですか(*⁰▿⁰*)!!?
どうなるのか気になりますw
小犬、私も待ってましたよ✨
兄貴再登場で一番に書いたの兄貴の事になっちゃいましたけど(*´꒳`*)w
2017/01/06(金) 21:50:49 | URL | えぐち #-[ 編集]
Re: えぐち様
わー\(//∇//)\コメントありがとうございます♪嬉しいな。
兄貴同行です。今度は早めに続きが書けるように今日も仕事中ちょっとずつ書いてました。
兄貴といると夕鈴は素でいられるのでポンポンと言いたいことも言えて筆が進みます。早く原作でも再登場しないかな(^^)
続きも頑張りますー
2017/01/06(金) 22:00:35 | URL | まるねこ #-[ 編集]
続きだぁ~(*≧∇≦)ノ♪

子犬さ~ん!!
早くしないと夕鈴取られちゃうよ。:+((*´艸`))+:。ウフフ♪
さりげない優しさ…アニキカッコいいです( 〃▽〃)
2017/01/07(土) 01:30:09 | URL | りこ #-[ 編集]
Re: りこ様
はい、続きです。長らくお待たせ致しました。
ほんとにね、小犬さん何してるんだか。次は出したい、拗ねる小犬…
2017/01/07(土) 07:39:21 | URL | まるねこ #-[ 編集]
私も子犬待ってました!

アニキも東京だなんて続きが楽しみですね~ (*´-`*)
2017/01/07(土) 08:01:46 | URL | 花愛 #sZpm1ECI[ 編集]
Re: 花愛様
待ってて下さってありがとうございます\(//∇//)\
久しぶりなのにたくさんの待ってましたすごく嬉しいです。続き頑張ります♪
2017/01/07(土) 08:04:01 | URL | まるねこ #-[ 編集]
ちょ、ちょ!年末は毎日チェックしてたのに〜!
小犬お待ちしてました〜♪
って、アニキ!カッコいいです!
陛下うかうかしてたらアカンよ〜!!李順さんも何か考えてるみたいだし!!(´⊙ω⊙`)ハラハラ!
どうなるの〜?!と、ソワソワしながら次号お待ちしてます〜(o^^o)
2017/01/08(日) 14:16:25 | URL | もずく #-[ 編集]
Re: もずく様ー
コメントありがとうございます!
って、毎日!∑(゚Д゚)そんな!ありがとうございます。嬉しすぎる(//∇//)
続きだいぶ書いてないし、どうしようかなぁと思いつつ読み専しててすっかり放置してましたf^_^;
今年は頑張らないと!と思います。
アニキ、かっこよく書きすぎたか…陛下何してんだろ。早くしないと奪われちゃいますよね。
次もちょこっと書いてみた限りではまだ陛下が出て来てないので、頑張って出てもらわなきゃ。というわけで、またお越しくださいませー
2017/01/08(日) 18:48:04 | URL | まるねこ #-[ 編集]
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