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狼.陛下の花.嫁の二次創作です
バレンタインの贈り物
2017年02月14日 (火) | 編集 |
おはようございます。
さてさて予告していたバレンタインのお話です。
なんとか早朝に書きあがりました。
相変らずのクオリティです。

甘く素敵なお話…どこかに転がってませんかね。
今年は残念じゃない話も書きたい…と思いつつ
今回もこんな話になってしまいました。

通勤のお供にでもかるーく読み流せる方だけどうぞ。

と思ったのですが、通勤時ヤバイ事になる人多数との噂?ですので、
ボーカーフェイスを装えない方はご自宅で1人で読むのをオススメします。
え?もう遅い?



「ところで夕鈴、あんた珀先輩に何あげるか決めた?」

「え?なんかあったっけ?」

「なんかって、2月じゃないの!?」

「2月…?」

「バレンタインよバレンタイン!
珀先輩と付き合って初めてのバレンタインでしょ?
当然チョコあげて終わりじゃなくて、ちゃんとデートするんでしょ?」

「あ…」

2月に入ったある日、学校からの帰り道で突然親友の明玉からそんなことを切り出されて夕鈴は焦った。

「…えっと…その日は…」

「まさかバイト入れてるわけじゃないでしょ?なんか考えないと」

「…」

「…って夕鈴、まさかと思うけどバイト入れてるの?」

「だって、なんでだか女の子みんなその日バイト休み希望出してて人が足りないっていうから」

「バカ!当たり前じゃない。バレンタインなんて女の子にとっては
意中の男性を落とすにはもってこいの日なんだから。
珀先輩には言ってあるの?」

「え?特にそんな話してなかったけど…」

「あー、もう。夕鈴が何か言ってくるの待ってるんじゃない?
バレンタインだけは男性から口に出すことは出来ないから。
とりあえず何か買って予定決めなさい。
バイトは変わってあげるから」

「え?だってそれなら明玉だって」

「私はいいの。彼とは別に今回が始めてのバレンタインってわけじゃないし。
付き合いももう長いしね」

そういうと明玉はすぐにバイト先に電話をかけてシフト交替を告げてしまった。
元々明玉は家の飲食店の手伝いもあってそれほどバイトは入れてなかったが
お小遣い稼ぎということで夕鈴と同じファミレスで週2回程度バイトをしていた。

「さ、とりあえず今から珀先輩のプレゼントを買いに行くわよ!
あとは、当日の予定をちゃんとあけといてもらわないとね。
ま、夕鈴から連絡すればすぐにでも都合つけてくれそうだけど」

明玉の言った通り、黎翔は財閥の跡取りとして、学校の勉強だけじゃなくかなり色々な習い事などもしているようで毎日忙しいはずなのに、
なぜだか夕鈴のバイトの日は必ずと言っていいほど迎えに来てくれる。
聞くと、今日は夜は空いてたからとか言うけどそれはきっと嘘で、無理に都合つけてくれてるに違いないことはわかってた。

こっちの都合で予定を空けてもらうのは悪いと思い、
プレゼントを渡すだけでいいんじゃないかと言うと明玉は夕鈴のスマホを取り上げて
なんと黎翔にメールを打ってしまった。

『2/14ですが、夜ごはんを一緒にしたいので空けておいていただけませんか?夕鈴』

「ちょ…明玉!?まだ何も決めてないのに。
それに珀先輩にだって都合が…」

慌てて取り戻すとスマホのメール着信音が鳴った。

『嬉しいな。その日は空いてるからどこでも行けるよ。黎翔』


「ほらぁ、珀先輩、絶対待ってたって。
じゃあ早速計画立てなきゃ」


付き合いだして数か月。
年末には初めてのクリスマスということで
黎翔の方は色々計画してくれてたようなのに夕鈴がバイトを入れてしまい、
結局家に呼んで家族と一緒にご飯を食べただけだった。
彼は喜んでくれていたが、バイトを入れた話をした時、かなりがっかりしていたから来年はちゃんと考えようと反省したものだった。もちろん、来年まで付き合っていればの話だが。

でも今まで付き合ったことなどない夕鈴はイベント事には疎く、
いつ何があるか、そういう時は普通どうするのかなんて実のところよく解っていない。

そんなこんなでバレンタインのこともすっかり忘れていた。

明玉からバレンタインにプレゼントしたら喜ばれるものランキングというサイトをスマホで見せてもらって読んでみると、次のようなことが書いてあった。

『バレンタインで学生の彼氏にプレゼントする場合は5千円くらいがベストです。
何と言っても学生さんは勉強にバイトもしなければならないので金銭的に厳しいですよね。また彼女のプレゼントが高すぎるとホワイトデーのお返しの際に彼女からもらったプレゼントの1.5倍のプレゼントをしなければいけないという風潮があるので少し負担になってしまいます。ですので学生さんのバレンタインの予算は5千円から1万円にしましょう』

「5千円!結構高いのね」

「まぁ、珀先輩ならお返しは高くても問題ないと思うけど
そうね、最低5千円は見積もらないと。
だって相手は珀先輩よ!下手に安いものあげるわけにはいかないわ」

それもそうだと夕鈴は思い直した。初めてのプレゼントだし。
クリスマスは結局何もあげずじまいだったからその分も含めて考えてみることにした。

読み進めていくと

もらってうれしいプレゼントランキング

15位 ライター
14位 パスケース
13位 ボールペン
12位 ワイン
11位 キーケース
…などとなっており、学生なのでライター、ワインは除外したとしても
なんとなく定番のプレゼントといった感じだった。

「特にバレンタインだからって気負わなくてもいいいのかしら」
「ダメよ、夕鈴!こんな普通のプレゼントじゃ目立たないわ。
多分彼は人気あるんだからたくさんプレゼントをもらうと思うし
ちょっと変わったプレゼントで目を引かないと」

明玉はそういうとランキングを見ながらあーでもないこーでもないと夕鈴以上に張り切っていた。

「ところで肝心の1位って何かしら?」
そういってランキングを見ていると1位はなんとも意外だった。

1位 手紙のプレゼント

『お金で買えないプレゼントが一番喜ぶものです』

「手紙…ねぇ」

「うん…これならお金かからないけど、そんなもので喜んでくれるのかなぁ?」

2人は頭をひねって考えていた。
確かにメールやLINEで簡単に連絡が取れるこの時代に
手書きで手紙をもらう機会はほとんどなくなっている。
年賀状も手書きはほとんどない。
そう考えたらいいのかもしれない。
でも、クリスマスも家で普通にご飯を食べてもらって
バレンタインも手紙じゃ、なんか全くお金をかけてないというか
黎翔に悪いんじゃないかと思ってしまった。

結局、手紙と何かプレゼントもということに落ち着いた。
学生でも買えるものでそんなに大げさなものではなく、普段使い出来るものがいいんじゃないかってことになり、明玉から最近よくプレゼントでランキングに入るし、目立つからって言われ、あるものを勧められた。


そしてバレンタイン当日。
「あの…珀先輩、こ、これ…」

「もしかして、プレゼント!?うわぁ!ありがとう夕鈴。開けていい?」

「えっ!? えっと…開けるのは。誰もいないところにしてもらえませんか?」

「?」

真っ赤になってうつむく夕鈴にすぐに開けたいと思ったものの
家に帰ってからのお楽しみということでぐっと堪え、帰路についた。
お返しに抱きしめたいと思っていたが、プレゼントを渡した後の夕鈴の様子が
どうにも恥ずかしそうにずっと下を向いていて、なんとなくそれ以上近づけない雰囲気だったので、今日のところはそれ以上には進めないかなと我慢した。


(その代わり、ホワイトデーではもうちょっと進めてもいいかな)

そんなことを考えていた黎翔だったが、夕鈴はというと

(恥ずかしいからプレゼント開けられる前に早く帰りたい)

と家に帰って布団被って寝たいなどと考えていた。


そして別れた後、
家に帰ってから開けてと言われていたにも関わらず
どうにも我慢が出来ず、電車の中でプレゼントの包みを開けた黎翔は
まず出て来た手紙にびっくりしつつも満面の笑みになるのを我慢出来なかった。
中身はじっくり後で読もうと思い、その下に入っている袋を取る。

「こっそり確認するだけならいいよね」

袋を開けて何が入っているのか確認だけのつもりだったが、
チラッと見ただけではなんだかわからなかった。
「ハンカチ?いやそれより大きいな。なんだろう?」

手を伸ばして取り出してみる。布のようだったがよくわからなかったので
思い切って出してみた。

「え?」

一瞬エプロンかな?と思ったそれはウサギの刺繍がされているものだった。
両手で思わず広げてしまい、これは一体なんだろうと首をひねっていると

「兄ちゃん、これ落ちたよ」
と隣のおじさんが紙を差し出した。
どうやらプレゼントを出した瞬間に落ちてしまったらしい。
そこには

『チョコもいいけどふんどしもいいよね
バレンタインに愛する人にふんどしを』

という見出しと共に使い方が図解されたものが書いてあった。


「えええっ!?」

思わず両手で広げたまま電車の中で固まってしまった黎翔は
自分が降りる駅を過ぎてしまっていた…


おしまい


最近のプレゼントにボクサーパンツというのもよくあるようですが
ちまたではふんどしが流行っているらしいというのを
見まして、明玉なら勧めるかなと。
そして顔を真っ赤にしつつ、ウサギ柄とかなら夕鈴も買えるんじゃないかと思いました。
いや、ぜひ穿いてほしいです。
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コメント
この記事へのコメント
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2017/02/14(火) 09:04:08 | | #[ 編集]
Re: ますたぬ様
コメントありがとうございます♪
笑っていただけ本望です(≧∇≦)
普通にぱんつにしようかなと思って検索してたら2/14は語呂合わせて「ふんどしの日」でもあるらしいのでそっちにしました。
彼にはぜひ履いてほしいです。でもホワイトデーに紐パン送ったら確実に別れられるでしょう(笑)
2017/02/14(火) 15:34:09 | URL | まるねこ #-[ 編集]
あははは(*^▽^*)ノシ バンバン
主人も子供もお昼寝中。やっと読みに来られました。
夕鈴、可愛いなぁ・・・(#^.^#)
黎翔さんには・・・私も履いてほしいと思います(笑)
素敵なお話ありがとうございました。
2017/02/14(火) 15:44:06 | URL | かざね #-[ 編集]
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2017/02/14(火) 20:48:53 | | #[ 編集]
Re: かざね様
コメントありがとうございます。
楽しんで頂けて嬉しいです(≧∇≦)
そうですね、是非黎翔さんには履いてほしいです。
結構気に入るかも(笑)ホワイトデー何お返しするんでしょうね。また来てくださいねー(o´艸`)
2017/02/15(水) 05:53:00 | URL | まるねこ #-[ 編集]
Re: りこ様
コメントありがとうございます。
きっと使ってくれすよ(o´艸`)
お返しは、そんなの送ったら泣いて別れられそうですが…
彼ならやっちゃいそうですよね。
とりあえず有能な片腕である誰かさん達に止めてもらいたいです。
2017/02/15(水) 05:56:45 | URL | まるねこ #-[ 編集]
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