< body>
狼.陛下の花.嫁の二次創作です
  • 09«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »11
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

初雪とともに
2015年12月26日 (土) | 編集 |
こうだったらいいなーと思って書いたお話。
たまにはしっとりシリアスな話をとチャレンジしてみました。

この話は青慎サイドと夕鈴サイドの2つに分かれています。
今日は青慎サイドのお話です。


【原作沿い設定】
【コミックス12巻の内容が含まれます】
【全て妄想、捏造です】




*********************



姉さん、お元気ですか?元気に決まってますよね。

何の連絡もないのは無事な証拠

姉さんのことだから、きっとあちこち飛び回って人のためにと頑張っているのだと思います。

どこにいるのかわからない姉さんに出す当てもない手紙を書き続けているなんて変ですよね。


でもこうして手紙を書いていると、本当に姉さんと話しているようで、
今ではすっかり寝る前の習慣になってしまいました。


今日は学問所の模試がありました。
僕は一番を取ったんですよ!

これも姉さんが毎日働いて今の学問所に通わせてくれたおかげです。

僕が勉強に集中できるように何でも姉さん一人で頑張って・・・本当に感謝しています。


そうそう、夜は几鍔さんがごちそうしてくれました。
毎日困っていることはないかと訪ねてきてくれるんですよ。
本当に兄さん・・・いや、父さんみたいです。



父さんといえば、相変わらずです。

でもやっぱり姉さんがいなくなって寂しそうな顔をすることがあります。




本当いうと、僕もちょっと寂しいです・・・・・・・・・・




そこまで書いて青慎は筆を止め、頭を振って用紙をぐちゃっと丸めた。


(いけないいけない。寂しいなんて言っちゃいけないんだ)


青慎は別れた日を思い出していた。

また遠くへ行くことになったと話していた姉さんは以前王宮に住み込みで働きに行くと言った時とは何かが違っていた。




何かを決心したように、どこか吹っ切れたようで。
でも涙をこらえていたから、ああ、もう戻ってこないつもりなのかもしれない・・・・
そう思ったんだ。


だから僕は


「・・・あのね、姉さん
姉さんの人生は姉さんのものなんだからね。
好きにしていいんだよ。

僕は大丈夫・・・」

そう言った。



その気持ちに嘘はない。姉さんは十分家族のために尽くしてくれた。
だから姉さんは自由になる権利があるんだ。


「うん。明日また書き直そう」



*************



翌朝、トントントンと何かを刻む包丁の音といい匂いに目を覚ました。

「あれ・・・?」


慌てて台所に行くと、そこには



「あ、青慎、おはよう」

「え!?姉さん!どうして?」

「・・・・うん、ちょっと戻ってこられたから。朝食作ったからたくさん食べてね。
もう!少し痩せたんじゃないの?ちゃんと食べないとダメよ。体が資本なんだから」


起きたら何故か姉さんがいて。昔に戻ったように朝食を食べながら昨日あったことを話した。

(でも何かいつもと違う・・・久しぶりだから?)


僕は何か違和感を感じてよく観察すると、姉さんの雰囲気が変わっていることに気付いた。


一見元気な姉さんだけど、少し大人っぽくなった。
それに前よりきれいになったと思う。
まとっている雰囲気が柔らかくて神々しいような・・・・

王宮バイトをしていた頃とも一番変わったのはこの部分だ。



そこまで考えてふと青慎は気付いた。




・・・そうか。姉さんは今すごく幸せなんだ。

多分自分の幸せを、一番大事なことを見つけたんだ。

そして大事な相手を。
・・・その相手はきっと・・・・


「青慎?」


気がつくと青慎は涙を流していた。

そして深呼吸すると、夕鈴に向かってこう言った。



「姉さん。いいんだ」


「えっ?」


「別れの挨拶とかいいから。
それにここは姉さんの家であることには変わりないんだよ。

・・・・・・・姉さん、幸せなんだよね?それだけで僕は十分だよ。
今までありがとう。僕は大丈夫だからね。」



「せ、青慎・・・・・・・」

そう言うと夕鈴はボロボロと泣きだし、青慎をぎゅっと抱きしめた。

「じゃあ、僕もう行くね」


そう言って笑っていつものように学問所へ向かっていった。





寂しくないと言えば嘘になる。
でも姉さんを見てはっきりわかったんだ。
姉さんが幸せだと僕は嬉しいんだ。




今度は僕が追いかける番だ。
いつか立派な官吏になって、一人前になったら僕から会いに行くから。

だから、そこまでは一旦お別れだね。

だからさよならじゃない。




「またね、姉さん」





雪が降ってきたその中を青慎は晴れやかな顔で走っていった。


進む道が真っ白に染まっていく。




********************



本物夫婦になってめでたしめでたしではなく、どうもあの夕鈴が青慎のことを完全に忘れてこのままでいるとは思えなかったので、自分の中で納得させたかったのか
この話を思いつきました。



ただ、結婚後に下町に行くとか
青慎の話とか原作沿いのお話ってけっこうネタ被りするのでちょっと心配してました。


実際ブログ等を渡り歩いていたら、内容は違うにしろ
同じようなシチュエーションだったりした話があるので。


明日は夕鈴サイドのお話です。
スポンサーサイト

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。